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妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

新しい学習指導要領案と部活動

学校づくり

今日の夕方に学習指導要領の案が公表されたようだ。僕のフェイスブックでは教育関係の方が多いので、みなさんシェアが盛んにおこなわれている。

いまパブコメにかかっている学習指導要領の全文は次のサイトで見ることができる。

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000878&Mode=0

 

「アクティブ・ラーニング」という言葉は消えて、「主体的・対話的で深い学び」という表現になっているとか、いろいろあるようだけど、今日は別の話題。

部活動は、どうなったんだっけ?

中学校の学習指導要領案の中で、部活動は検索した限り(全文はかなり長いが)1か所のみ。次に引用する。

生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化,科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等,学校教育が目指す資質・能力の育成に資するものであり,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際,学校や地域の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行い,持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする。

ちなみに、現行の学習指導要領の記述は次のとおり。

生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化及び科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等に資するものであり,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際,地域や学校の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること。

 

ポイントは少なくも、2点ある。

第1に、「学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう」と書いている。ここは現行と同じだ。つまり、部活動は現行の同様、教育課程外ということ。だから、学校の判断で、やるかやらないかは自由(そもそも生徒の自主的な活動だよ)、と読んでよいのだろうが、「学校教育の一環」としているので、非常にわかりにくい。中途半端な記述のままと言われても仕方ないと思う。

第2に、「持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする」とわざわざ書いている。これは現行にはなかった記述なのだから、今回それなりに強調したいということだろう。

ここは、逆に読めばよい。つまり、「今のままでは持続可能な運営体制にならないでしょ」と言いたい背景があるのではないか、と推測する。

ゴールネットとサッカーボール

詳しくは学習指導要領の解説というのが文科省から後日出るので、それを読まないとわからないが、関連するのは昨年12月に出された中教審の答申だ。

部活動は、異年齢との交流の中で、生徒同士や教員と生徒等の人間関係の構築を図ったり、生徒自身が活動を通して自己肯定感を高めたりする等、教育的意義が高いことも 指摘されているが、そうした教育が、部活動の充実の中だけで図られるのではなく、教育課程内外の学校教育活動との関連を図り、学校の教育活動全体の中で達成されることが重要である。

 

少子化が進む中で、部活動の実施に必要な集団の規模や 指導体制を持続的に整えていくためには、中学校単独での部活動の運営体制から、複数の中学校を含む一定規模の地域単位で、その運営を支える体制を構築していくことが長期的には不可欠 

 

部活動が教育課程内の教育活動と相乗効果を持って展開されるためには、前述の① においても述べたように、部活動の時間のみならず、子供の生活や生涯全体を見渡しながら、生徒の学びと生涯にわたるキャリア形成の関係を意識した教育活動が展開さ れることが重要であり、短期的な成果のみを求めたり、特定の活動に偏ったりするも のとならないよう、休養日や活動時間を適切に設定するなど、生徒のバランスの取れた生活や成長に配慮することが求められる。

 

 部活動も含めた、子供の自主的・自発的な参加により行われるスポーツや文化、科学等に関する活動の実施に当たっては、教員の負担軽減の観点も考慮しつつ、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等、各種団体との連携など、生徒にとっても多様な経験の場となるよう、運営上の工夫を行うことが求められる。

なるほど、答申のほうが多少具体的だし、理解しやすい。やっぱり、言いたいこととしては、部活動は効果はあるけど、大事な活動としては部活だけがすべてじゃないよね。だいたいやるなら、持続可能になるようにしていかないと、いろいろムリが続くのはよくないよ、ということらしい。

もし、それならそう学習指導要領にももっと書けばよいのに、って思った。

ちなみに、地域との連携を図れと学習指導要領ではうたっているが、学校教育の一環として行い続ける限りでは、怪我やいじめなどがあったら学校の責任の範囲内ということだから、教員の負担はそう減らない。外部指導者を採用しても、結局顧問の先生も見守っていないといけないとか、指導方法や生徒への接し方で両者がもめるといったこともよくある話。

もっと踏み込むなら、「地域のスポーツ・文化活動や社会教育として実施可能なものは可能な限り、学校教育の外として実施することが望ましい」と書いたほうが、持続可能な運営という意味ではよいと思う。

それはさておき、学習指導要領やその解説にどうこう書かれようが、結局は部活は生徒の自主的な活動ということなんだし、学校でもっと工夫・改善できることも多いのではないか?

 

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【忙しい学校 どうする?】学力テストの平均点がそれほど大事かね?

学校づくり

日本の教育行政や学校現場には、熱心で人のいい人は実に多いけれど、変な方向に労力を割いている(あるいは渋々割かざるを得ない)人もいる。最近、全国学力・学習状況調査(以下、学力テストと略)に関連して、立て続けに嫌だなと思うことを聞いた。

全国各地でこうだとは言わないが、いくつかの地域では、学力テストの結果を気にするあまり、次のようなことが起きている。

  • 都道府県教育委員会は市町村教育委員会へプレッシャーをかけ、
  • 市町村教育委員会は学校へプレッシャーをかけ、
  • これを受けた学校の管理職は、5年生や6年生の学級担任(中学校であれば2年生や3年生の担当教科の教師)にプレッシャーをかけ、過去問いっぱいやらせ、
  • 当の教員たちの中には、平均点を下げるような子(学力が伸び悩んでいる子、障がいなどが背景でそうなっている子も含まれる)は、当日休んでくれたらいいのにって内心思ってしまう。
  • 過去問をやるのが悪いとは限らないが、授業時数の少ない中、過去問対策に精を出して平均点を上げた先生や学校が評価される。ほかの力を伸ばすことを犠牲にしていても。
  • 地域によっては都道府県や市独自の学力試験を行っている。これも、建前は学力向上や授業改善に役立てるだが、裏目的としては、全国の学力テストの順位や平均点を上げることに活用することにある。
  • そして、この独自テストの準備(試験問題の作成や対策)や採点作業に現場教員の貴重な時間がまた割かれる。

勉強中疲れて寝てしまった受験生

 

※次の記事ではこう指摘している。

全国学力テストは「建前」としては学習状況の把握が目的とされているが、その順位を都道府県、各学校が必死になって争っているのが現状だ。そのために、過去問題をやらせるなど学校が「対策」を講じているのは、もはや「常識」でしかない。

bylines.news.yahoo.co.jp

本来の学校教育(それも義務教育段階)の果たすべきことはなんだったのだろう?

学力テストをして平均点に遠く及ばない子の学力を、どうしたら付けられるのか、そこにプロの知恵を絞ることにも、あるのではないか?とにかく過去問やらせて慣れさせて、多少点数上がったとしても、その子は本当にハッピーなのか?

学力テストの導入目的とはいつの間にか逆行するようなことが、現場では当たり前になっている。実に危うい。

忙しい、忙しいと言いながら(たしかに学校の多忙化は事実なんだが)、あるいは、教科書を終えるだけでもキツキツだと言いながら、ここにそこまでの時間と労力を割くのか?というところに使っていることはかなりあるのではないか?

 

本気で子どものどんな力を伸ばしたいのか、よくよく再確認したい。言い換えれば、なんのために先生やっているの?ってところにも重なる話。

学力テストの結果はひとつの通過点なり参考資料に過ぎない、教育委員会にいくらごじゃごじゃ言われようが、うちの学校で大事なことはテストの平均点じゃない、ここにある。そう言える校長は、もっといないものか?

うちの学校では、そりゃ、生きる力を伸ばすことですよ。知徳体を伸ばします、学力テストだけじゃあありません。そう言ってくる校長は多い。これは、まちがっているわけじゃない。でも、それではぼやっとし過ぎているし、うちは塾じゃないと言っているのと同じ内容であり、特段のメッセージ性はない。

なにか、しかと言えるものがないという人は、残念だ。マネジメントやリーダーシップの議論以前の問題があるように思える。

多くの関係者には悪意はない。むしろ、仕方がないとか、善意で(よかれと思って)進んでいる。わたしも数字で突き上げがくるんでね、と。だから、軌道修正が効きにくい、よけい危うい。

繰り返す。日本の教育行政や学校現場には、熱心で人のいい人は実に多い。けれど、変な方向に労力を割いていることはないだろうか?

 

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【忙しい学校 どうする?】印刷、集金・支払い業務は教員の手から離そう

学校づくり おススメ

先日、岡山県の美咲町の加美小学校を訪問しました。

岡山県では、国や全国のうごきに先がけて、教師業務アシスタントの活用を進めています。そのなかでも、加美小の取り組みはとても参考になります。

学校全体でみなさん協力して取り組んでいますが、とくにキーパーソンたちは、こちら↓ 

左から、景山校長、アシスタントの池田さん、(美咲町の名前にふさわしく美しい方々に囲まれて機嫌のよい)妹尾、事務職員の大天さんです。

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学校ではみんな、印刷に時間を使っている

まず、教師業務アシスタントってなに?について。

ざっくりいうと、学校の先生たちが担ってきた業務の一部を手伝ってもらう方のことです。ひとつの例は、印刷を代行してくれます。

これは、民間企業の人からすると、そんなたいした仕事に思わないかもしれませんが、小学校や中学校のお子さんがいる方ならわかるはず。

学校には実にプリントや紙でのお知らせが多いですよね。宿題はもちろん、補習に使うもの、授業中に使うプリント、学校からの各種お知らせ(学校便り、学級通信、運動会の案内など)、教育委員会からのお知らせ、懇談会やPTA会合などの案内と出欠確認などなど。

これはこれでもっと削減なり工夫をしていくべきところもありますが(いまの時代メールやウェブで済むという家庭も多い)。紙を打ち出して、児童数や家庭数(兄弟姉妹がいる場合は家庭にひとつという文書もある)を数えて、各学級に配って、と大変な労力を要します。

小学校や中学校、高校は、通常は、秘書的な方や補助的なスタッフはいません。ちょっと大きな会社なら、ちょっとしたことを手伝ってくれるスタッフはいるのではないでしょうか?僕が霞が関の省庁にいたときは非常勤のスタッフの方が印刷などを手伝ってくれていました。

学校の場合、事務職員はいますが、会社でいうところの総務、財務、調達管理などいろんな仕事をこなしており、多くの場合、正直、印刷まで手伝ってあげられません。

なので、一般の教員はもちろん、校長や教頭が平気でコピー機の前でかなりの時間を使うなんてことが、あります。会社で社長や部長がそうしていたら、たぶん驚く人も多いと思いますが、学校はそのあたりのコスト感覚もちがいます。

1人の教員あたり、おそらく印刷に時間を使う時間は1日そう多いわけではないと思いますが、ちょっとしたことも重なると大きな時間となります。それに自分の授業中に明日必要なプリントの印刷をしてくれていたら、どうですか?気持ち的にも楽になります。

教員がお金を扱うしごとを大幅に減らす

教師業務アシスタントの導入は、岡山県や横浜市など、まだ事例は限られています。国もこの仕組みをまねてでしょうか、来年度は関連予算を要求しています。なので、ぜひ手を挙げるといいと思います。

それで、他の事例でも、印刷関連、それから授業準備に必要な機材をとってきたり、セットしたりなどは、アシスタントの業務としてはよくある話です。加美小が工夫しているのは、学校徴収金業務もアシストしていることです。

徴収金ってなに?という方も多いと思います。

公立学校は税金で運営されていますが、正直足りない分や家庭負担でお願いしたいものがあり、集金があります。学級費とか学年費と呼ばれるものも、学校徴収金のひとつです。小さなことでいえば、算数ドリルとか、大きなことでいえば旅行(校外学習かな、正確には)のバス代とか。

年間このくらいかかると一定の予測をたてて、毎月いくらかずつ集めたり(特定の時期に負担が重くなり過ぎないように平準化)、当初予定しなかったことで集金が発生したりもします。

これを口座振替にしている例もありますが、集金袋で児童生徒がもってくるという、昔ながらのスタイルの学校もまだまだ多いと思います(うちの子どもの小学校は集金袋方式でして、3人もおりますと、おつりがないように入れるのがちょっとした手間です)。

で、このお金を扱うというのが、教員にとっては実に神経を使うし、事務もややこしい。もちろん預かったお金をなくしてはいけませんし、誰が払ったかのチェックも必要ですし、集めたお金があっているかの確認も必要(たまに足すとなぜか合計額と実際が合わないとか)、業者ごとへの支払いも必要ですし(場合によっては銀行に振込に行かねばなりませんし)、予定とちがって集めすぎた場合は家庭に返す手続きも発生しますし、決算報告も必要ですし、などなど。

池田さんは、月末など学級費等を集める時期にあると、各クラスをたずねて、集金袋を預かります。その後、金額の確認、提出した人のチェックなどなど、集めた後の工程の作業の多くはやってくれるのです。

もちろん、お金を扱うことですし、丸投げではいけません。管理は担任の役割、全体の所掌は事務職員が行っていますし、管理職の決裁が必要な工程もあります。とはいえ、従来の多くの作業を教員の手から離しています。

これは、アシスタントの池田さんにとっては神経をつかう大変な仕事でしょうが、教員からとっても喜ばれていることのひとつでもあります。

仕事の一部を投げるだけではなく、仕事自体を見直す

大事なポイントがいくつかありますが、加美小で注目するべきは、アシスタントの活用と併せて、学校徴収金のルール(学校のルールを定め、のちに町の要綱に)、書式の統一(学級などによって微妙に様式がちがっていた)、ITの活用(手計算はしない)などを進めている点です。

とくに注目するべきは、なにを徴収金で対応するか、なには公費(学校や自治体の予算)で対応するかを明確にしつつある点です。これは家庭負担の軽減の観点からも重要な取組です。

事務職員の大天さんが「学校事務」(2016年3月号)に書いていることから引用します。

教員とアシスタントの業務を区分していく中で、事務業務の流れや担当、システムなどの見直しを行った。

・・・(中略)・・・

特に会計業務においては、特別支援学級児童、転出入児童の複雑な会計処理や、公費私費の負担区分について、学校としての統一と徹底ができたことも、大きな成果といえる。また、保護者集金によるすべての会計はこのシステムで統一的に管理でき、年度末には、購入した教材の評価も残せるようにした。次年度の購入計画を立てる際の資料も作成できるようになっている。

なにか仕事をお願いする、投げるというだけではなく、業務自体を見直すということですね。企業や行政でもITを導入するときに、業務自体を見直さないとITだけ入れてもダメだ(効果は薄い)と言われます。それと同じです。

事務職員が企画、コーディネートする

加美小では、大天さんがこのような業務の見直しやルール、仕組みづくりを管理職と協力しながらリードしています。財務、会計、書類整備などをよく知る事務職員の強みを活かした、すばらしい仕事のひとつだと思います。

また、長く教員は自前でやってきたため、アシスタントが来ても、なにをお願いできるか、わからないという方もいます。それに、あまり一時期に依頼が集中してもいけません。このあたりのコーディネートも大天さんがしていますし、池田さんは事務の仕方などわからないことがあれば、気軽に大天さんにたずねるということにしているそうです。

このように、一人職や支援するスタッフが孤立しないようにすることも大切なポイントです。

ちょっとした工夫を紹介します。下の写真は、アシスタントにお願いしたいことを教員がメモしてわたすものです。これだと、各先生は〇をつけて、ちょこっと書くだけで済みます(負担軽減のための取り組みが逆に手間を増やしてはいけませんから)。

この短冊を集めたものは池田さんのTo doリストになるということです。

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次の写真は、アシスタントが今日は何時までいて、なにの仕事をしているかをボードに書いたものです。今日は何時ごろまで依頼・相談できるか、こんなこともお願いできるかななどを考える際に参考になります。

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以上はちょっとした工夫なのですが、アシスタントの仕事をやりやすく、また周りも依頼しやすくするための例です。

また、加美小の場合、職員室に事務職員の大天さんもいるので、教員のちょっとしたつぶやきや話から、ニーズを感じとることもできているそうです。そうした事務職員らしい気づきがアシスタントと教員との間をうまく調整する秘訣にもなっているのでしょう。

教師は別のことに時間を使えるようになる

県教育委員会が実施したアンケートや学校評価の結果からも、アシスタント導入の効果は確認できます。依頼することで、教員には計画的な授業準備や教材研究に充てる時間が増えました。遅くまで残る人も減っているそうです。

横浜市教育委員会にも聞いたことがありますが、アシスタントを導入した学校での教員からの評判はとてもいいそうです。

もっとアシスタントは活躍できる!

以上はいくつかの例で、これ以外も池田さんはとてもがんばっています。たとえば、時間があるときは、子どもの九九が覚えられたか聞くなど、学習支援にも関わります。印刷や徴収金など、周りの教員たちにもすごく喜ばれていて、ある先生は、学校を異動したあとがつらくなりそう、とつぶやいていました。

なので、すでにアシスタントも十分忙しいかもしれませんが、僕はお話をうかがって、加美小にかぎらずですけど、こうしたアシスタントはもっと学校で活躍できる場面はありそうだな、とも感じました。

たとえば、岡山県のこの事業の仕組みでは、アシスタントは児童の提出物の採点や添削には携わることができない、となっています。そこは教員の本務として教員がやりなさい、ということなのでしょう。

しかし、OECDのTALIS調査をみると、中学校では、教師は採点や添削にも相当の時間を使っています。週60時間以上という過労死ラインをこえて働く教員は、週5、6時間採点や添削に時間に費やしていて(月換算すると20~25時間ですよ!)、生徒の相談にのる時間より平均的は多い時間を使っているのです。

小学校はあらゆる教科を教えますし、漢字などいろいろありますから、中学校以上に丁寧に丸付けや宿題のチェックをしている先生が多いと思います。放課後の仕事の多く、あるいは自宅に持ち帰って提出物の確認をする、という先生もかなりいると思います。
※このことは、10年前のデータですが、国が実施した教員勤務実態調査からも示されています。

僕は、丸付けや提出物の確認は、アシスタント、あるいは保護者・地域住民で学校支援してくださる方に、多くはお願いし、教員は丸付けした後の結果を眺めて、授業の仕方や個別の子どもへのケアを考える、実施するほうに時間を使うべきだと思います。

このあたりは、賛否あると承知していますが、忙しすぎる学校をどうにかしたいなら、教員から少しでも手離れできるものはするようにしていきたいものです。そして、ありがたいことに、がんばっている先生たちを手伝いたい、子どものためになることをしたい、と思ってくれる方はおそらく、みなさんの近くにかなりいるのです(もちろん、ボランティアや現状の水準の手当のままでよいのか、という議論はしていくべきでしょう)。

今日はそんなことも多く考えられたとてもいい一日でした。

ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。応援していますし、こうした優れた実践が広がるように、僕もいろいろ動きます!

 

◎ちょっと宣伝。直前ですが、2月4日に新潟で「忙しい学校をどうするか」をテーマに研修会を行います。お近くの方はぜひご参加ください。今回レポートしたアシスタントの話もします。

 また、リクエストあれば、ほかの地域でも開催します~

www.kokuchpro.com

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祖母との思いで

MyBigFamilyやご飯づくり

昨夜、祖母が亡くなったという知らせを受けた。85歳で、ここ2、3年は病院で寝たきりだったから、ついに来たかという感触だった。ぼくは今日は午前中仙台市の学校事務職員さん向けの研修会だったので、その講演を終えて、いまは徳島に向かっている。

実は週明けの月曜は徳島の東みよし町の研修会に呼ばれていたので、徳島にはもともと帰るつもりだった。いつもはあちこち出かけている妻も今週末は大きな予定はなかった。ばあちゃんはそのへんも計算に入れていたのかも、と思うようなタイミングだ。聞けば、苦しまず、安らかに眠ったようだ。

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僕は根っからのじいちゃん、ばあちゃん子だった。小さいころ、ばあちゃんのふとんで寝ることが多かったように思う(母は弟と)。よく腕枕をしてくれたのを覚えているし、寒い日は足をさすってもくれた。

僕にすこしやさしいところがあるとすれば、それは祖母の影響が大きいと思う。

料理好きも祖母から。実家の近くには四国88か所の10番札所の切幡寺があって、春分の日と秋分の日は縁日だ。この日やなにかお祝いごとの日には、祖母はよく、きな粉のぼた餅や巻き寿司をつくってくれた。それなりに、日本中の、あるいは世界三大料理も食べたことはあるが、やはり、ばあちゃんのつくったぼた餅が一番うまいとずっと思っている。

僕の得意料理の多くは祖母または母ゆずりである。

祖母に怒られた記憶はない。祖父はかなり厳しいところもあったが。祖母はいつも孫のことをうん、うんと聞いていたように思う。妻に言わせると、僕は自己肯定感が高い(正確にはあまり人のことは気にせず、自分軸がある)そうなのだが、だとすれば、これも多分に、ばあちゃんの影響だ。僕の場合、つい自分の子どもには、あれしろ、これしろと言ってしまうが、たまには、うん、うんといなければ、と思う。

戦前の女性の多くがそうであるように、祖母はとても我慢強く、早くから足をわるくしていたのだが、元気なうちは農業も家事もよくしていた。病院で寝たきりになったときは、食べ物が入らず、チューブで栄養剤を入れる日々となった。うちは裕福ではなかったし、祖母はたいてい自分のことは後回しだったので、贅沢なものは生涯食べないままだったかもしれない。

僕は高校を卒業した後は徳島を離れたままだったので、いっしょに過ごせる時間は多くはなかった。ちゃんと覚えてはいないのだが、帰省したときは何度かは僕も手料理をふるまったことはあったと思う。なにかいい思いも多く旅たってくれただろうか?

 

月曜は空から祖母が見ているかなという思いで、徳島で話をしていきたい。

学校の先生はだれが、なにに忙しいのか

学校づくり おススメ

前回の記事に続いて、学校の多忙化の実態について、観察した結果をお知らせします。

労働時間が週50時間未満の人は小学校、中学校にいない!?

ちょうどこの記事を書こうとしていていたら、昨日ヤフーニュース(元は朝日新聞記事)で次の調査結果が出ていました。

週に60時間以上働く小中学校の先生の割合が70~80%に上ることが、全国の公立小中学校の教諭約4500人を対象にした連合のシンクタンク「連合総研」の調査でわかった。・・・(中略)・・・・
調査は2015年12月、労働組合に入っているかに関係なく、公立小学校教諭2835人、中学校教諭の1700人を対象に実施。小学校1903人(回収率67%)、中学校1094人(同64%)が回答した。
調査では、週あたりの労働時間を20時間未満から60時間以上まで5段階に分けた。小学校教諭で週60時間以上働いている割合は73%、中学校は87%。小中とも50時間未満の教諭はいなかった。

headlines.yahoo.co.jp

まず、週50時間未満の人が小学校にも中学校にもいない、というのが大きなことです。これは2つの可能性があると僕は解釈しています。

ひとつは、ほぼ毎日定時で帰ると週40時間くらいになるはず(※)なので、事実上、定時で帰れる人はいない、ということを意味している可能性です。
(※)ちゃんと取れない人も非常に多い休憩時間をどうカウントするかにもよる。

もうひとつは、調査対象に偏りがある可能性。この点は、調査の詳細を見ないとなんともコメントできません。

週60時間超で過労死ライン超えが常態化しているのは、ほかの調査でも明らか

前回の記事でも書いたように、OECD国際教員指導環境調査(TALIS)2013の日本のデータを週30時間以上働いている常勤の教師を対象に集計すると、週30時間以上40時間未満の人が4.0%、40時間以上60時間未満の人が41.5%、60時間以上75時間未満の人が42.0%、75時間以上が12.5%でした。

はじめに引用した連合総研の調査が2015年ですし、ちがいはありますが、結果としてはTALISとも似ています。むしろ事態は2013年から2015年の間に悪化している、と解釈できるかもしれません。

週60時間以上というのは、月残業時間が80時間を超えますから、過労死ラインとされている水準を超えています。両方の調査を見て、このラインを超える人がたくさんいることは、学校では半ば当たり前、状態化していることが示唆されます。

TALISは中学校の先生だけなのですが、連合総研の調査では小学校の先生も忙しいことがよくわかりました。たいへん貴重なデータです。

だれが忙しいのか

そして、ここからが今日の記事の本番(TALISを使うので中学校についてのみ)。では、どんな人が、なにに忙しくなっているのでしょうか?前回の記事でデータをもとにこう特徴を分析しました。

過労死ラインを超えるくらいの長時間労働をしている教師は、部活も、授業準備も、校務分掌も熱心にやっており、もっと時間があればもっと授業準備や自己研鑽もしたいと思っている傾向が強い

そして、次の2つの可能性があるのでは、と仮説を述べました。

  • 若手に重めの部活顧問や慣れない分掌の仕事がおりてきていること
  • 中堅・ベテランでできる人に仕事が集中して、その人がすんごく多忙になっていること

そこで、もう少しデータを細かくクロス集計してみました。

長時間労働はとくに34歳までの若手に多い。ただし、中堅・ベテラン層にも広くいる。

下の表は、週の総労働時間を4つのグループに分けたうえで、年齢構成を見てみたものです。とくに週60時間以上と働き過ぎな2つのグループをよく見てください。

(注)表の下のほう、%は、4つのグループごとに、どの年齢層にどのくらいの割合で分布しているか示します。「計」の欄は年齢別に集計した合計です。各年齢のところの計の%(4.9%,13.2%など)よりも、高く出ている場合は、より出現率が高いことを示します。

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ここからわかることは主に2点です。

ひとつは、22歳~34歳までの世代(どこまで”若手”と言ってよいのかわかりませんが、教員になっておおむね10年未満の教師たち)の中には、週60時間以上75時間未満や75時間以上働いている人がかなりの割合でいる、ということです。とくに25~29歳の人の75時間以上という人は相当高い出現率です。

もうひとつわかることは、忙しいのは若手だけではない、ということです。週60~75時間や75時間以上の人は、各年齢層で1割前後分布しています。それだけ広くどの世代でも忙しい人はいるということを意味しています。

なんのせいで忙しいのか?

次にちょっと細かい表ですが、次のものは、週40時間以上働いている人を対象に、総労働時間の先ほどのグループと年齢層別に、どんなことにどのくらい時間を使っているかを整理したものです。

(注1)いくつか回答数が少ないところでは、おひとりの回答の影響が強く出ていしまいます。 

(注2)目安として、日本全体の教師の平均的な時間の使い方から2時間以上たくさん使っているものには色付けしてあります。

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ここから、次のことがわかります。

第1に、多くの時間を取られる傾向があるのは、授業の計画・準備、課題の採点・添削、学校運営と一般事務、課外活動です。

よくモンスターペアレントなど、保護者対応が大変だと言われていますが、保護者対応はそれほどの時間を示していません。もちろん、個々の学校や状況によってちがうでしょうけど、平均するとそうである、ということです。

生徒相談は、75時間以上グループのいくつかの年齢層でより多くの時間を使っている傾向にあります。しかし、週5時間前後であり、ほかの業務よりはウェイトが高いわけではありません。もっとも、保護者対応や生徒相談は精神力を使うので、よりきつい(つまり負担感やストレスは強い)という可能性はあります。

第2に、忙しくするウェイトの高いものとして、やはり、課外活動、多くは部活動の負担がある、ということです。

週60時間以上75時間未満のグループと75時間以上のグループを見ましょう。課外活動に多くの年齢層が10時間前後、特に若手では約15時間使っている人も多くいます(平均値なので、個別にはこれより少ない人ももっと多い人もいます)。この時間量は、授業の計画・準備と同じか多いくらいであり、学校運営+一般事務に関する時間よりも多いです。

部活動が生徒にとってさまざまな良さや意義はあるとは思いますが、これを見る限り、過労死ラインを超えてまで、週10時間や15時間もやる必要が本当にあるのか、僕は強く疑問に感じます。

学校の先生の中には、部活指導は好きでやっているから負担に思わないという人もいますが、そうではない人、イヤイヤ顧問にさせられている人もいます。また、書類作成や会議がムダが多い、できるならやりたくない、と多くの教師は言いますが、そうした時間よりも多くの時間を部活では使っているのです。

第3に、週75時間以上の45~54歳くらいの年齢層では、授業準備や課題の採点・添削にもかなり多くの時間を使っています。いくつか可能性があります。

  • 1人あたり多くの生徒を相手にしており、評価や成績処理などにも非常に時間がかかっている。これは家庭科など、その人しか教えられないのだが、1人や2人しかいないというケースでよく起こります。
  • 研究主任や教務主任となったり、新しい研究課題などにも精力的に取り組んでおり、手間がかかっている。

などがあるかもしれません。そうした人は元気そうでも、バーンアウトになる可能性もあり、注意が必要だと思います。

第4に、世代間ギャップと言いますか、年齢層によるちがいが明白です。75時間以上のひとに注目しましょう。若手は授業準備にも時間を使っていますが、圧倒的に部活動など課外活動の負担が重いことがわかります。重めの部の顧問にさせられている可能性が高いと思います。

35歳以降の世代では、一般事務の時間もかなり増えていきます。つまり、中堅・ベテランには分掌の主任や主幹、あるいは教頭職となり、学校運営や事務に時間がとられることも多いということを示唆します。ここが、前回の記事で述べた、「できるやつに仕事が集中する」傾向となっている可能性もあると思います。

 

では、どうするか!?

特効薬はありません。急に教員数が大幅に増えるのほど国家や都道府県の財政に余裕はないでしょうし。しかし、データからいくつか示唆されるとおり、メスを入れるところは見えてきます。

1つ目は、やはり部活動です。この負担が重過ぎるのではないか、ということは再三申し上げました。休養日はもちろんですが、部活の数を減らすことを含めてやっていくべきです。

2つ目は、授業準備や採点・添削にも相当の時間がかかっている事実。これは、急激に減らすことは難しいし、学力向上やアクティブラーニングなどでは、もっと必要という部分もあるかもしれません。しかし、教材や研究について、先人や隣人の蓄積を活用させてもらうということ、単元・教科書に軽重つけるところはないのかよく検討することなども必要かと思います。

また、業務アシスタントの活用はひとつの軽減策です。印刷やちょっとした採点などは、教員でなくてもできることは任せるという道です。

3つ目は、学校運営や一般事務です。これは、そもそも教員間での分担関係の見直し(できるやつに頼り過ぎていないか?)、事務職員と教員の分担関係の見直し、業務アシスタントの活用、会議の仕方の工夫など、いろいろ改善の余地はありそうな領域です。

今回、高校について扱いませんでしたが、おそらく中学校と似た部分も多いと思いますし、中学校以上に教員間の業務負担のバラつきが大きい(仕事が集中する人に集中する)はあると推察します。

小学校については、部活以外の部分はかなり当てはまる部分もあると思います。また、小学校ではやはり学級担任が抱え込むということをどうするか、という点もよく見なければなりません。

以上、長くなりましたが、だれが、なにに忙しいのか、みなさんの学校ではどうでしょうか?まずはよく現実を見て、本当にそれほどの時間をかけるべきなのか、あるいは無理を強いていないか、確認することだと思います。

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部活の休養日は大事だが、それだけでは解決しない

学校づくり おススメ

みなさん、正月は多少はゆっくりできましたでしょうか?今日から学校が始まったところも多いと思います。また忙しい日々だという方も多いと思います。

「学校の先生たちの多忙化をどうするか」は、最近も大きな話題となっています。

新人教員が自殺

NHKの取材によると、ここ10年の間に少なくとも新人教員の20人が自殺したことが、先日報道されました。

精神疾患などにかかる公⽴学校の 新⼈教員が急増し続ける中、この 10年間で、少なくとも20⼈の 新⼈教員が⾃殺していたことが NHKの取材でわかりました。教員は新⼈でも担任をもったり、保護者に対応したりする必要があ り、専門家は「新⼈教員は即戦⼒ として扱われ、過度なプレッシャーを受ける。国は⾃殺の現状を把握して、改善を図るべきだ」と指摘しています。
学校の教員は採⽤されたばかりの新⼈でもクラス担任や部活動の顧問を任されたり、 保護者に対応したりと、ベテランと同じ役割が求められています。
⽂部科学省によりますと、昨年度、精神疾患などの病気を理由に退職した新⼈教員は 92⼈で、平成15年度の10⼈と⽐べて、急激に増えています。
さらにNHKで、昨年度までの10年間に死亡した新⼈教員、合わせて46⼈の死因 について、取材した結果、少なくとも20⼈が⾃殺だったことがわかりました。
NHK 2016年12月23日

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161223/k10010817981000.html※今はリンク切れ

この報道について、SNS上で学校関係の知人からは、新人に無理をさせていている問題も深刻だが、しんどいのは新人だけではない、という話も出ていました。すべてが過重労働との関係とは限りませんが、1人でもこのような悲しいことを起きないようにするには、どうするか、僕も悶々としていて、今日は多忙化について書きたいと思います。

年明け早々には、文部科学大臣が学校の業務改善に取り組むことを語っており、通知も出ました。

文科省は来年度から教員の多忙化解消に乗り出す。各学校の課題を踏まえ、業務改善に向けた重点モデル地域を指定するほか、学校や教委に「業務改善アドバイザー」を派遣する体制を整える。運動部活動については、適切な練習時間など定めるガイドラインを策定する。さらに1月6日付で、中学校の運動部活に対して休養日を設定するよう都道府県教委に向けて通知を発出した。

教員の多忙化解消へ 業務適正化で重点モデル地域指定 | 教育新聞 電子版

 

「部活に休養日を」は浸透するのか?

「部活に休養日を」というのは、いまに始まった議論ではありません。

休養日の設定は旧文部省が1997年にも「中学校は週2日以上」「高校は週1日以上」と目安を示したが現場に浸透しなかった経緯があり、どこまで実効性を持たせるかが課題になる。 (毎日新聞2016年6月13日)

今回もどうでしょうか?国や教育委員会がどう言おうが、

  • 学校間で競争している以上、練習はやりたい、あるいは、やらざるをえない
  • 一部の熱心な保護者からの声でやらざるをえない
  • 部活命という熱血教師もいて、その人を納得させることはすごくむずかしい

などなど、現場からは冷ややかな声も聞こえてきそうです。

 過労死ラインを越えて勤務する人が半分近く

どうなるかの予測は難しいですが、実態を踏まえた話をするため、今日はすこしデータを確認したいと思います。OECD国際教員指導環境調査(TALIS)2013を活用します。中学校の常勤の先生についてのみです。日本についてローデータをもとにクロス集計しました(明らかな特異値は集計外)。

TALISでは、何時間くらい、なにに費やしたかをアンケートで回答しています。この調査方法ですと、きちんと毎日記録したものではなく、教師の主観と記憶に依存しますので、多少あやふやなところはありますが、傾向を知ることはできます。

次の表は、1週間の総労働時間別の結果です。

f:id:senoom:20170110170431j:plain

 

まず最初にわかったのは、週60時間を超える人が多い、ということでした。週60時間労働と言うと、残業時間は週20時間超、過労死ラインといって労基署が過労死認定するときの参照基準が月80時間なので、これを超えています。

いろんな勤務形態が学校にはありますから、一概に比較することは難しいのですが、週30時間以上働いている常勤の教師を対象に集計すると、週30時間以上40時間未満の人、(つまり、ほぼ定時前後で帰れている人)が4.0%、40時間以上60時間未満の人が41.5%、60時間以上75時間未満の人が42.0%、75時間以上が12.5%でした。つまり、30時間以上働いている人の半数以上は過労死ラインを超えており、75時間以上という超過重労働の人も1割強います。

率直な感想としては、先生たちは大丈夫だろうか、心配になる結果です。

長時間労働している教師ほど課外活動(部活等)の時間も長い

また、長時間労働グループの教師ほど、課外活動の時間も長いということがわかりました。もっている授業時間や保護者対応などはそう大きな差はありません。比較的差が大きいのは、色付けした、課外活動、授業の計画や準備、一般的事務業務の3つです。

課外活動には部活動以外も入ってきますが、日本の中学校ではほぼ部活が占めると考えて間違いはないでしょう。週60時間以上75時間未満の人は授業準備に匹敵するくらいの時間を、週75時間以上の人は授業準備より多くの時間を部活に割いていることがわかります。

部活の生徒への効果は大きいことは僕もよくわかります。生徒指導上の効果に加えて、挑戦することや厳しい練習を継続することで、生徒は人間的にも成長します。『GRITやり抜く力』という本にも書かれているとおり、課外活動は、学校を卒業した後も大事になる力を育む効果があります。

しかし、学校の、教師の本来業務とは何か、と考えたとき、やはり、主客逆転しかねない、部活の行き過ぎの実態が示唆されます。

参考までに、表の下のほうには、総労働時間のグループ別に、なにの業務にどのくらいの割合の時間を割いているかも示しました。

 長時間労働している教師は部活命だけではない。授業準備も熱心。

もうひとつ重要なことがあります。このデータを見る前、僕は自分の中学生のときの体験から、「部活熱血なのは保健体育の教師に多くて、体育はほかの教科に比べると教材準備・研究も少ないだろうし」と思い込んでいましたが、どうも現実はちがうようです。

というのは、週60時間以上働いている教師の多くは、授業準備にもほかの教師と比べて多くの時間を割いている傾向があるからです。

長時間労働な教師はもっと自己研鑽したいと考えている

次のグラフは同じTALISで職能開発、つまり、研修などの自己研鑽の必要性について聞いた質問をもとに作成しました。担当教科等の知識と理解について、また担当教科等の指導法についてともに、職能開発の必要性が「高い」と回答する割合は、週60時間以上働く教師グループでは高いことがわかります。

 

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 また、「職能開発の日程が自分の仕事のスケジュールと合わない」という質問について、「非常に妨げになる」と回答する割合は、長時間労働のグループほど高く、週60時間以上75時間未満の人の42.6%、週75時間以上の51.4%が「非常に妨げになる」と回答しています。

長時間労働の教師は、部活の負担に加えて、授業準備や自己研鑽にも熱心で、学校の事務もよく担っている。できる人には仕事が集中?

加えて、週60時間以上の人には、事務業務の時間も相当あります。学校運営のカテゴリーと微妙ですが、おそらく校務分掌の業務などが含まれていると思われます。

以上のことから示唆されるのは、「過労死ラインを超えるくらいの長時間労働をしている教師は、部活も、授業準備も、校務分掌も熱心にやっており、もっと時間があればもっと授業準備や自己研鑽もしたいと思っている傾向が強い」ということです。

「できる人には仕事が集中する」というのは、企業でも役所でも、どこの組織でもありがちな話ですが、中学校でもその可能性があります。

あるいは反対に、部活も、授業準備も、校務分掌もなかなか効率的にできない人が長時間労働になっている、という可能性もあります。

おそらく、多くの学校で、現実には両方の現象が起きているのでないかと思います。(これは解釈なので十分に検証できていませんけれど)。

そう解釈する根拠のひとつは、増加する若手教員です。シニア世代が大量退職し、いまでは多くの中学校で若手が増えています。もちろん、若手だから必ずしも非効率に仕事しているとは限りませんが、負荷の重い部活の顧問にさせられたり、慣れない校務分掌に苦戦したり、同時に自己研鑽をもっとしたいと思っている若手は多いのかもしれません。実際、TALISを年齢別に集計すると、若い年齢層ほど労働時間は長い傾向を示します。

また、これにも関わりますが、「できる人には仕事が集中する」も起きているのでしょう。若手にはどうしても任せられない仕事がある(たとえば教務主任)、それは数の少ない、できるやつにやってもらうしかないといった現象です。

 

話をもともとに戻すと、こうした実態を踏まえると、部活の休養日を設けることは重要でしょうが(部活の負担が重いことは確かなので)、教師の過重労働の問題の一部分でしかありません。仮に部活の時間が多少減ったとしても、分掌の仕事や授業準備のほうの時間が増え、総労働時間は大して変わらない、という事態も考えられます。

長くなったので、今日はこのへんで。

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今日確認したところ、またまたアマゾンランキングでなぜか、1位(教育行政・法律部門)、2位(学校運営部門)になってました。

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休養日の設定は旧文部省が1997年にも「中学校は週2日以上」「高校は週1日以上」と目安を示したが現場に浸透しなかった経緯があり、どこまで実効性を持たせるかが課題になる。

ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20160614/k00/00m/040/082000c#csidx55098f9becb9e1ebf01528874975fcb
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なぜ、先生は忙しいのか?改善しないのか?

今日から子どもたちは冬休みです。学校の先生方も、ひとまず今年の授業が終わって、ほっとしている頃でしょうか。子どもの休み中も先生は出勤日というときも多いでしょうし、部活をやっていると休みはちょっとしか取れないという方もいるかもしれませんね。

 

休みといえば、宿題です(苦笑)。忙しい毎日からちょっと立ち止まって、いくつか考えを深めたり、視野を広げることもやっていきたいものですね。僕はもう会社勤めではないので、休みもあるようなないような状態なのですが、この年末年始のミッション(宿題)のひとつは、「”先生が忙しすぎる”を解きほぐす」ということにしたいと思います。つまり、

  • なぜ忙しいのだろうか?どうして改善しないのだろうか?
  • どうしていけばよいか?

について、アイデアをあらためて整理して、ブラッシュアップしておきたいと思っています。

今年はブラック企業の批判も強く、学校現場のブラックさにも以前にもまして注目が集まってきた年でもありましたし、学校現場を訪問していてもひしひしと感じるテーマです。文科省さんの先日のフォーラムでも業務改善や多忙化対策が大きなテーマでした。

 

学校の多忙化は以前から言われてきたことです。しかし、改善しないどころか、悪化しているふうもあります。なぜ忙しい状態が続いているのでしょうか?

文科省の説明資料を読むと、不登校の子や発達障がいが増えたこと、家庭の厳しい環境の子が増えたことなど、子どもをめぐる状況が多様化かつ複雑化しているから、ということです。これももちろんあるでしょう。

また、ベテラン教員が年齢的に多く退職しており、若手が多くなる職場の中で、なかなか仕事の分担や効率化が難しくなっている部分もあるかもしれません。

それらの学校内外の状況、環境要因はあるとしても、もっと問題は複雑な気がします。

手書きの走り書きですが、いま考えていることは次のことです。

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つまり、学校をめぐる状況として、次の5点が多忙化解消の大きな足かせ、言い換えれば、先生を忙しくさせる促進剤になってしまっているのです。

  1. 前からやっていることだから(伝統、前例の重み)
  2. 保護者の期待があるから(保護者からのプレッシャー)
  3. 子どもたちのためになるから(学校にあふれる善意)
  4. 教職員はみんな(長時間一生懸命)やっているから
    (グループシンキング、集団思考)
  5. けっきょく、私ががんばればよいから(個業化を背景とする学習の狭さ)

 

今日はひとつひとつについて詳しくは解説しませんが、ひとつひとつになぜそうなりやすいのか、もっともな理由・背景もあります。

このあたりを踏まえて、多忙化対策を考えないと、小手先では改善しない気がします。

もちろん、小手先といいますか、小さなことからでも前進していくことも同時に重要ではありますが、より根本的には、上記の5つの足かせをどう軽くするかを考えてみたいと思っています。

しかも、この5つは、子どものめぐる状況などと異なり、学校の権限のなかで取り組むことが可能なテーマです。この5つの神話を実は見直すことが大いにできるのだ、ということを示していく必要であると思っています。

 

みなさんはどう思いますか?

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≪変わる学校ゼミ≫開講しました!

学校づくり

こんにちは。拙著『変わる学校、変わらない学校』の読書会セミナー(ニックネームは「変わる学校ゼミ」にします)を昨日、東京で開催しました。

年末の日曜の午前中にもかかわらず、30人近い参加がありました。

お茶の水女子大学附属中学校の図書室をおかりしました。おススメの本の並びなどレイアウトも工夫されたステキな空間でした。

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もともとは、『変わる学校、変わらない学校』の内容を著者が解説します、参加者ももっと知りたい、聞きたい点をどんどん聞いてください、という場だったのですが、かなり脇道といいますか、関連する話題、本には掲載できていない事例なども加えながら、ポイント解説できたかなと思います。

参加者の方からも、学校づくりやチームとしての学校での悩みやモヤモヤを出してもらい、グループワークのなかで関連する情報提供や助言をしてもらいました。参加者は公立学校(小、中、高)の先生、私立学校の先生、学校の管理職、事務職員、民間で学校をサポートする方、企業で管理職やリーダーを経験された方など、多彩な顔触れでしたので、学び合いになったと思います。

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僕からはこんな話をしました。

  • 学校を組織あるいはチームとして見たとき、どんな点に注意したほうがよいか
  • 変わる学校と変わらない学校のちがいはどこにあるか
  • 変わることが目的ではない、ひとつの過程にすぎないが、いろいろ空回りしたり、限られた人(時間も)、モノ、カネという資源を有効い活用できていないのではもったいない
  • どのようなことから情報共有や目標共有を進めていくか
  • なぜこれを目指すのか、なぜこの子ども像なのか、日々の授業などに何にどうつながるかなどをよく説明できるビジョン、目標になっているだろうか
  • あなたは自分の仕事の意味をどう定義づけているだろうか?
    できれば、わくわくすること、心が踊った経験を伸ばせることをしたいね

参加者みんなでのディスカッション・対話の時間では、下記のホワイドボードにメモしたような意見も出ました。やはり、みなさん、教職員は個々ではまじめで一生懸命なんだけど、それが学校全体の動きになっていない、学校全体やチームを意識して行動するためにもどうコミュニケーションしていけばよいかなどが関心が強いようです。

また、後半では、よいビジョンってどんなの?どうつくっていくの?というのもテーマになりました。これも、特段魔法の杖がある世界ではありませんが、いくつかヒントになるアイデアは出たと思います。

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終了後は、近くのイタリアンでランチ会をしましたが、通常の懇親会とのちがいは、おススメ本を紹介する会にしたことです。自己紹介をしながら、学校づくりにこういうのが参考になったと話してもらいます。別に読書好きじゃなくてもいいんですけどね(映画やドラマでもOK)。ちょうど年末年始にまた積読がたまりそうな予感がする、興味深い本の紹介がいくつもありました。

 

もちろん、もっと深められる話題や内容もあったと思いますが、限られた時間でかなり濃厚だったのでは、と思います。こんどはさらにテーマ、論点を絞りながら、開催したいなとも思っています。

また、地方を含め、うちでも読書会といいますか、解説付きの研修会やワークショップ研修をしたい、という声があれば、ぜひ開催したいと思いますので、お気軽にご連絡ください。今回の研修では校内研修でできることのアイデアや例もいくつかお話できたし、いろいろ活動が広がるといいなあ。今月27日はふるさと徳島で開催しますし、2月4日(土)には新潟でもやります。どこかで教職大学院の学生の方ともやる予定です。

研修の最後には、この頃僕の研修会ではいつもやっていますが、今後の行動やビジョンを書いて話すというワークをしました。とてもうれしかったのは、ある先生が早速今日、同僚の先生にこんな話をしてくださったことです。

みんなが学び合えるようなコミュニケーションが実現できるよう、

  1. 自分からこどもの成長に関する具体的な姿の話題を持ち出し、話のタネをつくる
  2. 先生たちの輝いていた姿や言動を、積極的に発信する

この2つをやっていきたい、と。

次の言葉を思い出します。

すばらしい計画やコンセプトより、行動がまさる。
『なぜ、わかっていても実行できないのか』より

 

~お知らせです~

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国語の教科書はダメなのか?【子どもにアクティブなんとか言う前にオトナがね】

学校づくり

先日PISAの結果が出ましたが、産経新聞にちょっと興味深いコメントが載っていたので、紹介します。今日はこれを題材にちょっと考えてみたいと思います。

www.sankei.com

共感するところもあるし、ほんまかなという疑問も出てきます。インタビューに答えている三木教授、国語の専門家ではなく、情報工学の先生に読解力の解説をさせてもどうかという気はしますが、そこはおいておきます。

教員労働がブラックに近いと思われれば、教員志望者は減少し、PISAの成績を維持することは難しくなるだろう。

生徒の読解力向上とICTの活用のためにも、意欲ある人材が創意工夫した授業を展開できるよう教員の労働時間の改善は喫緊の課題である。

しかし、新聞って「喫緊の課題」って言うの好きだなあ。まあそれはおいておいて。

ここは一見そうかなと思いました。労働時間が超長い中では、なかなかいろんな道具を使ったり、工夫したりする余裕がないのは、多くの人にとって確かでしょう。しかし、読解力向上に資するような授業をするためには、労働時間改善が一番の鍵かと言われれば、本当にそうかなあ、とも思います。みなさんはどう思いますか?

 

もっと気になったのは次の箇所です。

日本の国語教育の問題は教材にある。文芸教材が多すぎ、契約文章、公的書類、広告、電子メール、規則集やマニュアルなどの教材が少ない。PISAの読解力では、文学的テキストは個人の興味を満たすものであり、「私的」に分類され、社会的内容を含む公的文書、知識を伝える教育的文書、および手順書などの職業的文書を含めた全テキストの30%の重みである。日本の国語教育内容は、人が社会生活を営む上で必要となるテキストの内容理解、利用、熟考に資するものに変えるのがよい。

ここは賛否あると思います。ディベートやディスカッションの材料にもってこいです。子どもたちにそういう活動をさせる前に、教師や大人たちがしっかり実践したいものです。

重要な指摘だとも思いますが、この箇所を読んで僕は2つギモンに感じました。

第1に、そもそも国語の教科書は文芸偏重なのか?文芸がなにを意味するのかはっきりしませんが、辞書的には「詩歌・小説・戯曲などの作品。文学」ですから、そうとらえておきます。

試しに光村図書の中学2年生の教科書の目次を確認してみました。目次だけではわからない点も多々ありますが、枕草子、走れメロス、短歌を味わう、漢詩などなどは文芸でしょう。

一方、「生物が記録する科学 ──バイオロギングの可能性」、「メディアと上手に付き合うために」、「モアイは語る ―地球の未来」など論説文や社会に関するエッセイもけっこうありそうです。これは文芸ではないですよね?

www.mitsumura-tosho.co.jp

第2に、「契約文章、公的書類、広告、電子メール、規則集やマニュアルなど」の教材をもっと増やしたほうがよいのか、どうか。この点に関連して、僕など素朴に感じることを5点付け加えます。みなさんはどう思いますか?

走れメロス

http://www.tsubasabunko.jp/special/sp1002-c.php

 

  1. 実務的な文書は社会に出たら腐るほど読むので(職業にもよりますけれど)、学校にいるうちはそんなに読まなくていいんじゃないか(つまり、社会に出てから教育される)?
  2. 反対に、詩や漢詩、古典の多くは残念ながら社会に出てからよく読む人は相当限られます。私的な興味を満たすものに過ぎないかもしれませんが、ひとつそうしたものに学校のうちで触れておくのも、いとをかしでは?
  3. 実務的な文書は慣れがものを言うところもあり、社会人になってからもある程度のスキルアップは可能です。しかし、文学などを味わうスキルや心は、その年齢ごとのよさ、強みがあるのでは?
  4. 実務的な文書を読めることも大事ですが、社会人では書くスキルも重要となります。しかし、これは読むより一定のスキルアップに時間がかかります。学校のうちにもっとトレーニングしておくなら、書くことのほうが優先順位は高いと感じます。読書感想文など限られたライティングトレーニングでは、十分ではありませんし、むしろ書くことを嫌いにさせてしまっている側面もあります。
  5. とはいえ、この専門家が指摘するように、国語の教科書や教育が今のままでいいのかはよく議論があってよいことだと思います。
    だいたい、作成する人や助言する先生たちが文学好きな方ばかりでバイアスがかかり過ぎてはいないでしょうか?むしろ自分は子どものこと小説なんか大嫌いだったという人が編集に加わったほうがよいアイデアが出るかもしれません。

いろんな意見があると思います。今日はこのへんで。

◎お知らせ!!!

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年末・年始にチーム学校を機能させる研修会をするよ

学校づくり

もう師走も後半ですね。先週、今週は妻がフィリピンでマーメイドダイビングをマスターするとかなんとかで(僕には詳細は謎)、出張中でして、僕のほうはけっこう逗子・葉山にいます。もう子どもたちも慣れていて、一番下の保育園児以外はそんなには寂しがっておりません。もともと週に3回、保育園迎えと掃除などの家事支援を友人にバイトで来てもらっているので、そのおかげもあり、父子家庭でもいけてます。

今日は家事支援がない日なので、これから保育園迎えと夕飯支度です。下の写真は先週つくった超力作なビーフシチュー。和牛すね肉を赤ワインで、とてもやわらく。盛り付けは下手ですが、味は一流ホテルに負けてへんで!

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さて、ご飯の話がしたいのではなかったが、つい。年末年始にちょっとした研修会をしますので、そのお知らせです。

★1月8日(日)@都内

 プロフェッショナルに学ぶ「チーム学校」時代のチームビルディング

概要はこちらです ↓

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「チーム学校」は中教審の答申でも言われて、いまは法制化まで検討されていますが、どうも学校現場ではピンとこない、しっくりこないかもしれません。

なんか当たり前のことのようにも見えるし。しかし、スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)といった新しい専門職との連携以前の問題として、教職員の集団がそんなにチームワークとれているか?と言われたら、どうでしょうか???

そんな問題意識から企画しました。コラボするのは水橋史希子さん。JALのCAを長年務められ、チームづくりの企業研修も多数。正直申し上げて、今回のは僕が受けたい研修でもあります。

水橋さんは日本の教育のゆくえ、それからフィンランドの教育にもとても関心があり、2度フィンランドの小学校を現地視察したという、(うちの妻もそうですけど)行動力がすごい。先日、日本の教育について熱く語り合っていて、今回の研修会をもつことになりました。

教員の方はもちろんのこと、チーム学校に入っていく事務職員やSC、SSWの方、学校支援や連携を行っていく保護者や住民、コミュニティスクールの関係者にも参考になると思います。

趣旨にご賛同くださったお茶ノ水女子大付属中学校の先生も感謝です。

年始の学校が始まる前後ですけど、とてもいい場になると思います。ぜひご参加ください。

★申し込みはこちらです。

www.kokuchpro.com

■12月27日(火)@とくしま
チーム学校を機能させる元気な学校づくり研修会と読書会

概要はこちら↓

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僕は徳島の実家に帰省するついでに、友人の学校関係の方とよくたらいうどんを食べに行ってます。今回はせっかくなので、ちょっと拡大して実施するかたちです。

しかも、2部構成でどっちかのみの参加もOK。1部は研修会。東京と同じチーム学校をテーマにはしていますが、徳島の回では、ワークショップですごく参加型にします。※ワークショップが初心者の方も大丈夫ですよ。

チーム学校や学校の多忙化に関係する事例をもとに、何が問題なのか、どうしたらよくなるかをどんどんアイデアを出していく場にします。なので、自分事に近づけて具体的に考えられる場になると思います。

★申し込みはこちらです。

www.kokuchpro.com

第2部は懇親会なのですが、どうせ車社会で飲めないし、うまいもんメインです。たぶん、たらいうどんと釜めしになります!(ビバ炭水化物!)

この懇親会は歓談するだけでも楽しいのですが、一工夫があり、おススメ本を紹介する読書会を兼ねてます。先日文科省のマネジメントフォーラムの前にもやりまして、大好評でした。

本好きである必要はありませんが、1冊はおススメ本をもってきて、どこが学校教育などに参考になったか、ちょっとだけでもしゃべってください。まあ、人のを聞くだけでもいいですけど、、、たぶんおススメしたほうが楽しいと思います。

bookfort.hatenablog.com

以上、お知らせでした。そうそう、直前ですが、東京では『変わる学校、変わらない学校』の読書会セミナーも18日(日曜)に開催しますよ。

この手のセミナーはリクエストと交通費の融通などがきけば、全国どこでも開催します!

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