妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

【もうひとつ新刊出ます!】あなたの学校にビジョン、思いはあるか、伝わっているか?

今日は、静岡で御前崎、菊川、掛川の3市の小学校長会、講演やちょっとした情報交換をしてきました。

年間のテーマが不登校、問題行動ということで、その話ばかりはしませんでしたが、組織力ある学校づくりという観点で、

不登校などを表層だけでとらえずに、あるいは担任任せだけにせずに、どのように分析し取り組んでいくかという話をしました。

また、不登校ゼロという目標でいいのだろうか?

それはヘンな登校圧力になっていないだろうか?

結果として不登校がゼロになったらなってでいいことかもしれないが、もっと手前でめざすべきものがあるのではないか、

そもそも校長として、どんな子どもたちの力を高めたいか、明確にして、語っているだろうか?その点に関連して教職員の知恵やアイデアを出しているだろうか?

たとえば、やりぬく力、あきらめない力を高めたいという目標の場合、不登校がちな子の場合、その力はどうなっているだろうか、人と接する機会が極端に減ることでそうした力も弱まっていないだろうか、だとしたら、どうしていけばいいだろうか?

学校の教員だけで頑張っても、とてもしんどいケースも多い。だれとどう連携したらよいだろうか?

そんな問いを立てて、振り返る場としました。正解のある世界ではありませんが、学校が抱えるとても重要なテーマです。

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この点とも関連しますが、今度『変わる学校、変わらない学校』の続編が出ます。

いま新刊『先生が忙しすぎるをあきらめない』も多くの方に手に取っていただいていますが(ありがとうございます)、こちらの『思いのない学校、思いだけの学校、思いを実現する学校』も、とっても気合入れて書いてます!

家で写真とりました。派手な絵は妻の趣味です。。。

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まったく自画自賛ですが、とても具体的に、学校づくりを見つめなおし、行動に踏み出せる一冊です。

紹介文として、次のものを書きました。

★★★★★

あなたの学校にビジョンや戦略はあるだろうか?
あったとしても、それは教職員に本当に届き、行動になっているだろうか?

本書では、学校づくりのビジョンと戦略を描き、コミュニケーションし、浸透させていくときのポイントを、ありがちな失敗例をもとに具体的に考える。
学校のグッドプラクティスのみならず、企業等の興味深い知見も紹介しながら、
思いを実現する学校にしていくためのヒントを豊富に解説した。

小中高の管理職はもちろんのこと、教職員、行政職員、保護者や企業等として学校の支援者となる人にとっても、日本の学校を理解し、変えていくための実践的なガイド。

★★★★★

ぜひ手に取ってみてください。学事出版さんに注文いただけるとAmazonよりも早く届きます。リンク先は下記の注文ボタンです↓

 思いのない学校、思いだけの学校、思いを実現する学校:学事出版

 

「先生が忙しすぎる」をあきらめない―半径3mからの本気の学校改善

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【忙しい学校 どうする?】なぜタイムカード・ICカードで管理なのか?

高知に来ちょる(エセ土佐弁です)。

昨日は校長先生や学校事務職員の方向けに、働き方改革、多忙化の問題について考える研修会をしました。この目的は、なぜ長時間労働のままじゃマズイのか、多くの方にしっかり考えてもらって、行動に移すきっかけとすることです。

名物かつおたたきのように、火つけるぜよ!

妹尾 昌俊さんの写真

 

校長先生との意見交換のなかでは、どうしてタイムカード、ICカードを使って労働時間の把握が必要なのか、いまひとつしっくりこない、という話をもちかけていただきました。

僕としては次のことをお答えしました。

第1に、労働法制上、使用者責任としての労働者の時間管理は必要。市立学校であれば、その責任者は市教育委員会ならびにその権限の一部を移譲された校長にある。

そもそも、これまで小中学校は、時間管理がなおざりで、途中の休憩時間もほとんど取れていなかった。これは、労基法違反が横行していたのであり、そのくらいの認識でいてほしい。

 

第2に、自己申告だけで時間を報告させるのは危険である。過少申告が横行しかねない。教員自身が月80時間時間外をこえると、カウンセリングとか面倒なことになるからと言って、79時間がいっぱいになったりする学校もある。実際、愛知県のある地域の学校で過少申告があるのでは、ということは国会でも議論となったこともある。

もっとも、タイムカードなんかも、押したあと残業をするということも起こるので、万能ではない。

 

第3に、教職員が自らの働き方を振り返る意味でも、時間を把握しておく必要がある。自分の働いている時間がわからないまま、長時間労働を削減しようとしても、それはテストをしないまま学力向上をやろうと言っていることに近い。

(あとでもっといい比喩が思い浮かびました。体重計にのらないで、ダイエットしようとするようなものだ。)

 

第4に、万一過労死や病気となったとき、客観的な記録がないと、場合によっては10年とか裁判でたたかうことになる。実際そういう例は全国いっぱいある。教職員の家族のためにも、正確に記録しておくことが必要だ。

 

大学の先生がそうであるように、かつては小中高校の教員もクリエイティブな職で、成果と時間は必ずしも関係しないので、時間管理はなじまない、という考え方が強くありました。

しかし、教員勤務実態調査などを通じて、学校の長時間労働がひどすぎるということがわかり、しかもそれは、教員が自発的に残業していている部分だけでなく、いろんな事情で仕事が多くなっている、やらざるをえない状態で働いている、ということがわかってきました。なので、労働時間も正確に把握して、まずは現状をきちんと理解しようという流れになってきたのだと思います。

 

以上、少なくとも4つの理由から、学校での正確で客観的な労働時間の把握、重要です。

 

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『「先生が忙しすぎる」をあきらめないー半径3mからの本気の学校改善』
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★もう一冊出ます。

 ☚『変わる学校、変わらない学校』の続編、実践編がスタート。

 ☚具体的な失敗例をもとにどうしたらよいか、考えられる本です。

 

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【忙しい学校 どうする?】中教審緊急提言は1ページ目にも注目

8月は怒涛のごとく講演・研修をやっていました(お盆前後は徳島に帰省してゆっくりしました)、9月に入って、少し落ち着いてきました。

※写真は熊本の山鹿での校長等向け研修のあと。
 伝統の渋うちわを名前入りでいただきました。
 栗川さん、山鹿のみなさん、ありがとうございました!

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先日は、各種報道されていましたが、中教審で学校における働き方改革に係る緊急提言が出ました。ぼくも一委員として、事前の案にかなりたくさん意見を述べました。

※このブログは、みなさんの関心を高めたり、議論を喚起したい目的で書いていまして、妹尾の個人的な意見、感想です。中教審を代表するものではもちろんありません。

 

報道では、軒並み「学校にタイムカードを」ということがえらく強調されていますが、個人的には、そこばかりに注目されてほしくはありません。もちろん、時間管理と把握は大事なので、タイムカードやICカードはぜひ入れてほしいとは思っていますが。

※緊急提言を含む資料は下記にアップされています。

学校における働き方改革特別部会(第3回) 配付資料:文部科学省

※こちらのニュースにちらっとぼくも出てます(友人に教えてもらいました)。

www.news24.jp

※新聞記事の例

www.nikkei.com

僕にとって、思い入れがあり、みなさんにもちょっとでも読んでいただきたいのは、1ページ目です。

教職員の長時間勤務の実態が看過できない状況であり,授業改善をはじめとする教育の質の確保・向上や社会での活動を通じた自己研鑽の充実の観点からも,学校教育の根幹が揺らぎつつある現実を重く受け止めるべきであり,「学校における働き方改革」を早急に進めていく必要がある。

この箇所です。

なぜ学校に働き方改革が必要なのかを書いた箇所。

授業改善や自己研鑽の充実のためにも、時間を生み出す必要があるよね、というわけです。

ここはさらっと流されそうな箇所ですが、実は文科省や教育委員会の多くは、これまで「先生たちに子供たちと向き合う時間をもっと確保しよう」と呼びかけてきました。しかし、この記事一番下の関連記事や妹尾の新刊にも書いているように、子供と向き合おうとすぎたあまり、長時間労働は加速してきた側面もあるのです。

だから、今回の提言では、「自己研鑽の充実の観点からも」という言葉が入ったのはよかったと思います。子どもと向きあうだけでなく、むしろ教師が自分と向き合う時間、自分のための時間が必要と思います。それが結果的には子供たちのためにもなるのです。

また、この文章では、「学校教育の根幹が揺らぎつつある現実を重く受け止めるべき」とも書いています。実はこの文言はぼくがコメントして反映してもらった箇所です。まだ舌足らずかもしれませんが、危機感を共有しておきたく、このような表現を提案しました。つまり、教員という人が最大の資源の学校教育において、その人がないがしろにされていたんじゃ、どんな理想の高い教育を目指してもダメでしょう、という問題意識です。

先日、世界的なベストセラー&ロングセラーの『7つの習慣』を読んで、学校の働き方改革やチーム学校について考える研修会に参加してきました。

7つの習慣のなかでは、金の卵を産むニワトリの有名な話を引用して、成果(金の卵)を重視しすぎて、資産・能力(ニワトリ)をないがしろにしてはいけない、という話が出てきます。

まさにこれまでの学校運営や教育行政は、学力を高めよ、〇〇教育をしっかりやろう、生徒指導も頑張ってと、学校や教職員に金の卵を求めてきたわけですが、ニワトリを痛めつけたままで本当にいいの?ということが問われていると思います。

そんな関心をもって、タイムカードも大事な話ですけれど、ぜひ忙しい方も最初の1ページ目もご覧になってください。

 

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【忙しい学校 どうする?】長時間労働是正は”指導文化”への挑戦

おととい中教審の学校の働き方改革の部会、第2回がありました。主なテーマは2つ。

  1. 学校の果たす役割、業務の領域はどこまでと考えるか
  2. 教員の果たす役割、業務の領域はどこまでと考えるか

です。つまり、学校ならびに教員の役割がどんどんビルド&ビルドで肥大化してきた結果、たいへん多くの教員が過労死ラインを超える過酷な労働にあるとの認識です。

 

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しかし、この2つ、お気づきのとおり、とってもでかいテーマなのです。話が発散して結局よくまとまらない、とか、以前の中教審などの提言と変わり映えのないものとなった、という感じにならないか、心配でした。

そこで、ぼくは1.については、会議で最初に手をあげて次のことを申し上げました。

今回の審議では、これまでの取り組みの反省点はなんだったのかを踏まえる必要があると思います。数年前にチーム学校の提言はあったわけですし、もっと以前では週休2日制のときに、土曜は子どもたちを家庭・地域に帰そうという理念だったはずです。過去の反省点を踏まえないと、また同じような焼き直しになることを心配します。

わたしは過去の反省として2点考えます。ひとつは、具体論が足りなかったのではないか。家庭や地域の役割が大事などと言ったところで、具体論がないと、前に進みません。もうひとつは、あまりにも金をかけないなかで頑張れとしすぎていたのではないか、という点です。

 

2.については、次の内容を申し上げました。

 学校の働き方改革は、”指導文化”への挑戦だと思っています。学校は〇〇指導ってたくさんありますよね。そもそも学習指導要領ですし、指導主事なんて仕事もあるくらいです。先ほどから、登下校指導を学校の役割とするのかなどのお話もありましたが、もっと時間をかけているところも議論したいと思います。3つ申し上げます。

一つ目は、生活指導、生徒指導です。
給食、清掃、昼休みの世話、こうしたもので1日1時間くらいにはなります。これは担任任せでいいのでしょうか?担任の負担がゼロにはなりませんが、たとえば、地域の方に来てもらって、3人の教員が必要なところを1人で大丈夫なようにするなど、工夫の余地はありそうです。

生徒指導の個別についても議論が必要です。子どもがコンビニで万引きした。なぜ親ではなく、まず学校が呼び出されるのでしょうか?また、個別の生徒への相談などはカウンセラーらにもっと予算を措置するべきです。2週に一度しか来ない人に、学校が任せられるわけがありません。

二つ目は、進路指導です。
そもそも進路は指導できるものでしょうか?選択ならわかりますけど。多くの中高では、進路指導の名のもとで、実際は受験指導が行われています。キャリア教育をもっとしたいなら、地域の方やキャリアコンサルタントにもっとお願いしましょう。

 

三つ目は、学習指導です。本丸です。

これは教員の本来業務ですが、時間の使い方は考えていくべきです。たとえば、研究指定や研究授業があると、多大な準備をかけます。うちの学校は研究指定はなくす、という学校が出て、そういう研究指定があってもいいくらいだと思っています。
また、ひとりあたりコマ数も大事な論点です。定数改善など予算が必要となりますでしょうが、小学校でいつまで9教科、10教科準備しなさいということを続けるのでしょうか?学習指導についてもあり方をよく考えていくべきです。 

より説得力を高めていきたいと思いますが、おそらく、国の審議会で、給食や掃除も含めて、教員、とりわけ担任任せの現状から離せるかどうかを含めて議論していこう、なんて言ったのは、そうないのではないでしょうか?

余裕、余力があるなら、もちろん、教員が見たらよいと思います。でも、現実は実に多くの人が過労死ラインだし、実際過労死している人もいるのですから、多くの時間を使っているところにメスを入れようというのは自然な発想なはず。

まだ議論ははじまったばかりですが、こういう点も含めて、今後もよく検討していけるといいなと思います。

もちろん賛否ある話です。でも聖域をもうけたくはありません。

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 ★参考記事

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原発被災地での学校再開に寄せて

少し久しぶりにアップします。ここ2、3週間は、沖縄、岐阜、静岡、千葉、横浜などの研修会で全国走り回っておりました。

先日は、福島の浪江町の校長、教育委員会向けの研修会にも参りました。飯館村や南相馬市の校長らも何名か参加してくださいました。

浪江町では原発事故の影響で震災後、住民は各地に避難を余儀なくされました。今年なって一部地域を除き帰還できるようになったとはいえ、厳しい状況がずっと続いています。

いまは役場の避難先の二本松市に小中学校もありますが、来年4月に浪江町で建物もリニューアルして再開する目標で、準備を進めています。ただし、震災から6年あまり、子どもたちも親も避難先で生活が既にありますから、どれだけの方が戻りたいと思うか、あるいは戻ることができるのか、というところはあります。

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★こちらに新たしい学校のイメージ図などがあります

http://www.town.namie.fukushima.jp/soshiki/12/16426.html

そんななか、新たな学校づくりに向けて、これまで議論と準備を進めてきているわけですが、相談にのり、助言してほしいということで、ぼくは文科省委嘱の学校業務改善アドバイザーのひとりとして、行ってまいりました。

 

原発事故という未曽有の困難にずっと立ち向かってこられた方々を前にして、自分に何が言えるだろうか、正直悩みました。

いろいろ考えた結果、やはり自分の得意なところで関わりたいと思いました。それは、新たな学校づくりに向けたビジョンと戦略をどう立てるかという点です。

具体的には、こんな話をしました。

  • 新しい学校づくりは、これまでの学校教育を見つめなおす大きなチャンスでもある。
  • 震災後、今も、大変な困難に直面してこられたわけだし、正直、新たな学校づくりと言っても、夢や希望ばかりではないという現実もあると思う。しかし、過去の延長線上だけで未来を考えてよいのか、という点は、今一度考えていきたい。
  • よのなかの流れとしては、たとえば、2020年にはセンター試験が廃止され、一部記述式など大きく変わろうとしている。小中高の学習指導要領も大きく変わる。
  • なぜ、そんな動きがあるのだろうか、という点に思いをはせてほしい。言い換えれば、そこまで改革をしたいと考えるほど、従来型の学校教育だけでは不十分、という認識があるからだ。
  • 中教審の学習指導要領についての答申では、こんな一節がある。

解き方があらかじめ定まった問題を効率的に解いたり、定められた手続を効率的にこなしたりすることにとどまらず・・・・主体的に学び続けて自ら能力を引き出し、自分なりに試行錯誤したり、多様な他者と協働したりして、新たな価値を生み出していくために必要な力を身に付け、子供たち一人一人が、予測できない変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となっていけるようにすることが重要である。

  • 従来型の教育、言い換えれば、これまでわたしたちが比較的重きを置いていたことは何か。それは、中教審の答申で言うところの「解き方があらかじめ定まった問題を効率的に解いたり、定められた手続を効率的にこなしたりすること」である。言い換えれば、効率的な情報処理力を磨くこと。
  • これはこれで、これからも大事なことだ。たとえば、ホワイトカラーの多くのビジネスパーソンにとっては、メールを効率的に正確に理解して、処理することは必須だろう。
  • しかし、それだけでは、おもしろくない。というか、今の目の前の子どもたちは21世紀をずっと生きていくかもしれないのだ。中教審のいうところの、後段の部分の力も伸ばしていきたくはないか?
  • すなわち、学び続ける力、自分なりに思考錯誤しながらチャレンジすること、他者と協働しながら問題解決等を図っていくこと、新たなものを生み出すクリエイティビティ―などだ。
  • ここで改めて、浪江町の新たな学校づくりに向けた計画、ここにパンフレットがあるので、それを読んでみよう。

ここで、ぼくは次のスライドを出しました。ミッシングピース。

浪江町の新たな学校づくり構想には決定的に欠けているものがあるのではないか?

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これは、正直、見るひとによっては大変失礼なことを言ったのかもしれません。

みなさん一生懸命に今まで悩みながら、考えてきたわけです。教職員や保護者等との対話もきっとたくさんしたことでしょう。

そんななかで、わずか数時間しか浪江町(正確には避難先の二本松)にいない妹尾に何が分かる?と思われても、仕方ありません。

しかし、よそものだから、敢えて言えることもある、ひょっとしたら役立つこともちょっとはあるかもしれない。そんな思いで敢えて、こういう挑戦的なスライドにしました。

そして、この問いをもとに、浪江町の校長、教育委員会、近隣の市町村の方たちにも考えてもらい、対話型でアイデアを発表してもらいました。

これは別に模範解答があるわけではありませんが、ぼくの言いたかったことは、それ以前のプレゼンで述べたことと関連しています。

つまり、21世紀を生きる子どもたちにどんな力を伸ばしたいのか、そのビジョンの根幹が伝わってこないのではないか、そうお話しました。

パンフレットなので、ある程度は仕方ないのですが、新しい学校づくりでは、これやります、あれも充実させます、だから帰還してきてくださいね、というトーンが強いです。

しかし、教職員の数もエネルギーも限られています。地域協働も進めていく構想ですが、住民の力も有限です。そんななか、やはり、子どもたちのどんな力をみんなで伸ばしていこう、その根幹がしっかりしていないと、限れた力、資源は分散してしまいます。

たとえば、わたしたちも、浪江の方も、嫌と言うほど震災のときに聞いた言葉は「想定外」。浪江の方にとっては、ふざけるなという怒りの感情も出てくる、言葉かもしれません。

しかし、ほぼ確実なのは、21世紀を生きていく今の子どもにとって、何かしらまた「想定外」なことは出遭うであろう、ということ。そんなときにもしなやかに生きていく、または問題解決等に挑戦していくためには、小中学校のうちから、どんな力を高めておくべきでしょうか、そんな問いです。

 

そんな思いを共有しながら、みなさんとお話してきました。微力ながら、応援しています。また訪問したいです。

★もうすぐ新刊が出ます!予約受付中

「先生が忙しすぎる」をあきらめない―半径3mからの本気の学校改善

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 ★『変わる学校、変わらない学校』も引き続きよろしくお願いします。

 この続編もいま準備中です。学校のビジョンづくりとコミュニケーションを主題にしています。

変わる学校、変わらない学校―学校マネジメントの成功と失敗の分かれ道

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【忙しい学校 どうする?】中教審の議論に参加してます

今日は、審議会を続けて2つのダブルヘッダー

中教審(中央教育審議会)で学校の働き方改革の議論がスタートしました。もうひとつはスポーツ庁の部活のあり方に関するガイドライン検討の2回目。

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両方とも、自分なりの提案資料を作って少しプレゼンしました。

フツーは1回目の会議というのは、事務局説明がかなりあって、委員は自己紹介と何か意見を一言ずつ言って、じゃあ今後も検討してきましょうね、で終わるのが通例だろうと思います(まあ、今日もこれに近かったのは確かですが・・・)。

ぼくは中教審の運営に携わったことはありませんが、霞が関の役所で勤務していていたし(2年だけだけど)、だいたい想像できます。

で、言葉だけで言ってもいいんですが、やはり役所の人間は、客観的なデータや根拠を重視しますから、ペーパーを出せるものなら出したほうが良いだろう、そう思いました。それに、今日もちょっと言いましたが、学校の長時間労働のせいで、人が死んでいるのです。待ったなしのなか、のんびり構えていいはずがありません。

また、いまは各省概算要求の準備の時期です。もう大詰めだと思いますが、中教審からこんな意見もあったというのは、あまり強くはないかもしれませんが、ひとつの文科省のなかや、財務省との折衝のなかで、多少は活きてくる部分もあるかもしれません。そのため、予算が必要となることを中心に後半は優先度が高いと思うことを提案しました。

具体的には、

  • 労働問題として、学校の長時間労働を真剣に捉えること。少人数学級の実現よりは、教員がもつ週あたりコマ数を減らすほうに優先度を置くべき。
  • 学習指導要領などで優先度の高いことを示すことを文科省はやってきた。でも、いま必要なのは、多少軽くしてよいよ、という劣後順位の高いものを示すこと。たとえば、本当に給食や清掃はどこまで必要か?
  • ちゃんと業務プロセスを改善しようと思えば、ある程度の時間と手間はかかる。自動車メーカー大手だって、そういう方法で改善している。教員の知恵と外部の支援のもと、時間をつくって、業務を洗い出し、改善点や不要なプロセスを見つけるべき。

もちろん、いろんな意見があるでしょうし、これ以外にも必要なことは多いと思います(ぼくもそう思います)。また、財源を示さずに理想論だけ言うのでは不十分かもしれませんが、アイデアを出していくことも必要だと思います。

★詳しくはこちらに資料をアップしています。そのうち文科省HPでもアップされるとは思いますが。

www.slideshare.net

部活の方は、顧問教員のリアルな声と題してこれまで聞いてきたことの一部を伝えました。自分の子どもの世話もできないで、本当に生徒によい教育ができるだろうか、という声は切実です。

これまで部活が加熱してきた理由、背景をしっかり踏まえて議論しないと、ガイドラインの実効性は薄くなると思います。そのため、なぜ過熱していきのか別に、検討が必要なことを提案しました。詳しくは次回以降の審議会でも発信しますし、委員の方のアイデアやご意見をお伺いしたいです。

こちらに資料をアップしました。

www.slideshare.net

両方とも、各委員からはさまざまな意見が出ました。正直まとめていくのも大変だろうと思います。議事録は後日アップされると思いますし、ここには書きません。

せっかく議論するのだから、なるべく具体論にも踏み込んで、現場の教職員のためになる(それがひいては子どもたちのためになる)ものにしたいと思っています。

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先生が足りない!?

先日のNHKニュースで全国の小中学校で700人以上の教員の欠員が生じているとのこと。教頭や教務主任がかねている例もあるということで、彼らはもともとたくさんの業務を抱えているので、その学校現場は本当に大変だと思う。

全国の公立の小中学校の教員の数が、ことし4月の時点で定数より少なくとも700人以上不足し、一部の学校では計画どおりの授業ができなくなっていることがNHKの取材でわかりました。これまで欠員を埋めてきた臨時採用の教員の不足が要因と見られ、専門家は「国や自治体は早急に実態を把握し、対策を検討すべきだ」と指摘しています。

・・・

NHKが全国の都道府県と政令指定都市、合わせて67の教育委員会に教員の定数とことし4月の始業式の時点での実際の配置状況について尋ねたところ、全体の半数近い32の教育委員会で定数を確保できず少なくとも717人の教員が不足していたことがわかりました。

このうち福岡県内では担当教員の不在で技術や美術の授業をおよそ2か月間実施できない中学校があったほか、千葉県内では小学校の学級担任が確保できず教務主任が兼務する事態も起きています。

(NHKニュース 2017年7月4日)

www3.nhk.or.jp

いくつか注意してニュースに接したほうがよいと思う。

この教員の欠員のことは、個々の学校ではとても深刻な話だが、全国的に見れば、まだわずかだということがひとつ。

全国の小中は3万校あるのだから、仮に1校1人の欠員が生じているとしても、700人は2.3%ほど。大多数の学校はこうなっているわけではない、ということには留意するべきだろう。

ただし、炭鉱のカナリアと見たほうがよいだろう。

 

ぼくが最近よく講演で紹介するデータとして、労働力人口の推移がある。

労働力人口とは働いている人の数に完全失業者数を足したもの。学生や専業しゅふ等は除く。つまり、仕事をしている人+求職中の人の数を指す。

この労働力人口、日本は、2000年頃からすでに減っているのだ。しかも、少子化の影響などもあって、今後も急激に減っていく。よく使うスライドを載せておく。2030年には2015年と比べて、約825万人も減る予想なのだが、これは福岡をのぞく九州各県の人口よりも多い。それほど大規模な人手不足が起きる。

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こうした労働力人口の減少のなかで、教職に魅力がなければ、「先生が足りない!」という事態は、全国的に拡大するだろうと思う。優秀な人は引っ張りだこだ。

しかも、ここ数年続いている大量退職・大量採用の傾向のなかで、20代、30代が増えている。当然、これから出産・育児等で休暇をとる人も(男女問わず)職場で多くなっていくだろう。すでにそういう学校も多い。

言うまでもないが、長時間労働が蔓延したままや、非常勤講師への待遇が低いままでは、先生のなり手は見つかりにくくなる


財源が問題となるが、上記の改善を本気で進めることが第一。第二に、定年や育児で退職した教員が再度活躍しやすくなることも、ひとつの方向性かと思う。すでに国家公務員については65歳定年に引きあげる検討がはじまっている。教員の世界も近くそうなるだろうと思う。

もちろん、シニアな方も様々だ。正直しごとがやりにくくなるという職場もあるかもしれないし、経験の豊富な方がいてくれて大助かりという職場もあるだろう。

また、育児等でやめた人も時短勤務などで復帰しやすくなることももっと必要だと思う。

しかし、いずれにしても、上記の労働力人口の未来予測を踏まえるならば、つぎはぎだらけの、対症療法的な施策ではダメだろうということだ。必要な教員の数はある程度見通しが立つ(そして育児休暇等をとる人数もだいたいの予想はつく)のだから、計画的に人を採用して、育成していくことが必要となる。

採用については、財政当局がうんと言うかというところが大きな課題だ。

育成については、教育委員会の施策、それから、なによりも学校現場でのOJTがどこまで実りのあるものかが課題だ。

最近よく学校の長時間労働、業務改善について講演、研修を各地でしているが、なぜ今のままの長時間労働じゃまずいのか、なぜ業務改善や働き方改革が必要なのかの腹落ちが当の教職員たちになれば、いくら研修しても効果は薄い。

多忙な職場では、人材育成や自己研鑽が犠牲となりがち、今のままじゃマズイでしょう?とわたしはよく問いかけている。また、今回のニュースは一部の事例、兆候とはいえ、先生の魅力をあげて、いい人にたくさん来てもらわないと、みなさんの仕事もしにくくなるでしょう、というメッセージも加えたいと思う。

もう一度言う。炭鉱のカナリアが鳴いている。

 

★『変わる学校、変わらない学校』また重版(5刷目)となりました。

応援ありがとうございます!引き続きおススメください。いま続編も製作中です。

変わる学校、変わらない学校―学校マネジメントの成功と失敗の分かれ道

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新学習指導要領の移行措置にパブコメしました

小中学校の新学習指導要領の移行に伴う措置等についてのパブコメは、あさって25日、日曜までが〆切となっています。

ぼくは先ほど、次の内容を提案しました。参考までに載せておきます。

意見のある方は提出してみてはいかがでしょうか?

賛否ある話だと思います。妹尾の誤解や不足している点は、またフィードバックをいただけると有難いです。

search.e-gov.go.jp

~先日はこんなテーマで勉強会もしました~

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***以下、提出した意見です***

いつも大変お世話になっております。今回の授業時数の特例について、見直しを求める意見を提出します。

■要旨
総合的な学習の時間の一部を外国語活動に振り返ることができる措置は、総合の時間の重要性を軽く捉えてよいとのメッセージを学校現場に与えかねないため、行うべきではない。

■詳細
総合的な学習の時間の一部を外国語活動に振り返ることができる措置は、小学校の多忙な現状を鑑みた、いわば苦肉の策かと推測します。しかし、これは、誤ったメッセージを国から教育委員会、それに学校現場に伝えることになりかねません。誤ったメッセージとは、「総合的な学習の重要性を軽く捉えてよい」というものです。

今回の特例措置は、総合の時間の趣旨を損なうものではない、と答弁されそうですが、次の点で問題があります。

第1に、小学校現場の実態として、既に総合の時間の形骸化が進みつつある学校もあります。今回の措置は、そんな学校の教職員に、「やっぱり、総合の時間はまあテキトウでよいな」と解釈されてしまう危険性があります。
国や教育委員会が行うべきは、そういう学校に総合もっと工夫して面白くできますよ、と言っていくことだと思います。

第2に、一方で、今も一生懸命、総合の時間の充実を進めている学校もあります。今回の措置は、そういう学校や教員の思いと実践に水を差すものになっています。総合に熱心な学校は、この特例措置は使わなければよいだけだ、と言われそうですが、特例措置を使うかどうかが問題ではなく、この措置で与える国からのメッセージが問題です。

第3に、中教審等の審議との関係です。この特例措置は、十分議論されたのでしょうか?それとも文部科学省内部で検討され出てきたものなのでしょうか?仮に公の場で十分議論されたものでないのだとしたら、中教審なりにこの特例措置の是非を議論してもらうべきではないでしょうか?

第4に、優先順位の問題です。
釈迦に説法ですが、新学習指導要領は、答えのない問いに立ち向かう力や、協働して問題解決する力を伸ばすこと等に、趣旨、主眼があります。総合の時間はこの趣旨に非常にフィットします。教科書がないことに象徴的にあらわれていますが、決まった答えを効率的に出すトレーニングではなく、自分なりに試行錯誤したり、他の児童や場合によっては保護者や地域の方等と協力して課題に取り組む学びの場となりえます。

もちろん、外国語活動でもそうした力を伸ばす場にはなりえますが、①小学生が不慣れな英語等で行う活動と、②総合の時間で母国語で行う活動のうち、どちらがより主体的、対話的で深い学びとなりやすいとお考えですか?ほとんどの子どもや学校現場にとっては、明らかに②でしょう。つまり、削るべきは総合のほうではない、と考えます。

なお、小学校教員の負担の問題は非常に憂慮するべきことですが、それは、外国語活動向けの専任教員の加配など、別の政策的な支援を考えるべき話だと思います。

以上の4点から今回の特例措置は問題が多いと考えます。ぜひお考えなおしていただくことをお願いします。

 

***参考記事***

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【学校の”当たり前”を見つめなおそう】修学旅行は”修学”になっているのか!?

今日は、愛知県の田原市で中学校の校内研修会の講師をしました。

学習指導要領改訂の背景を解説して、いまの中学校教育のままでいいんでしょうか?と問題意識を高めるワークをしました。

残念ながら、一般論として、ほとんどの小中学校の教員は学習指導要領改訂の背景や理念を理解していません。英語が増えるとか、そういうことはよく知っているかもしれませんけど。目の前のことで大変な毎日だということはわかりますけれど、大きな理念やその背景にある社会の大きな変化を踏まえておかないと、いい教育、いい学校になれないですよね?

 

ところで、ここ田原中学校はとてもがんばっています。

例年5月にやっていた修学旅行を昨年から11月に見直しました。

なぜか?

ふるさと学習を中3の春から秋にしたいからです。そして、田原の良さを修学旅行先の東京の人に生徒が発信する学びをやるためです。

たとえば、JAや市役所の東京事務所とも連携して、田原産のキャベツなどの特産品を生徒がPRする場を設けます。でも、東京では、忙しい人も多いなか、子どもたちがPRしても、無視されたりするなど、生徒にとって、つらい経験、心が折れそうになる経験もさせることになります。でも、そこから乗り越えてがんばる力をつける、試行錯誤する体験を積むのも教育、修学旅行の”修学”たるゆえんだ、というのです。

なんともしびれる話です。

 

日本全国で修学旅行は行われていますよね。やっていない小中高はほとんどないのではないですか?

で、問いますが、本当に”修学”になっていますか?

みなさんの学校ではどうでしょうか?次の問いに答えてください。

  • なんのための修学旅行ですか?物見遊山といいますか、楽しい思い出作りになります、で満足していていいのでしょうか?
  • 保護者等にも生徒にも、そういう話はしていますか?
  • 6~9万円とか、家庭にとっては相当重たい負担がかかる旅行です。家族でパック旅行すれば、半額以下で済むでしょう。で、その金額と教職員の多大な準備時間をかけるくらいの効果はあると、胸をはって言えますか?
  • そもそも、修学旅行のねらいや目標を自信をもってアツく語れる教員がどれほどいるのでしょうか?例年、東京(あるいは京都など)に行くことになっている。それじゃあ、説明になっていませんよ。
  • どうせやるなら、もっと主体的で対話的で深い学びができる修学旅行にしませんか?

修学旅行は、敢えて申し上げますが、費用対効果、時間対効果が高いものにはなっていない学校が多い気もします。あなたの学校はどうでしょうか?

 

★写真は田原中学校での昨年の修学旅行のひとこまです。

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田原中では、修学旅行でこうしたマジメな学び、体験も重視しています。かつ、ふるさと学習と関連づけた教育をです。

でも、そういうカタイことばかりでもありません。東京ディズニーに行って楽しい時間も過ごします。でも、ぼくは申し上げました。「どうせディズニー行くなら、クルー(スタッフ)にインタビューしてはどうですか?ディズニーに学べというビジネス書は数多いです。クルーに仕事の魅力や工夫していることを生徒が聞いてまわれば、よいキャリア教育になりますよね。」

このアイデアが実現するかどうかはまだ分かりません(もちろんオリエンタルランド側の反応も分かりませんし)。でも、この田原中の修学旅行はもっと進化しそうな予感がします。

もう一度問います。修学旅行は”修学”になっていますか!?

★お知らせ!

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【お知らせ】近況と今後の公開研修会など

ちょっとバタバタしていてブログ更新ができずでした。

正確に言うと、すっごく忙しいというわけではなかったのですが、

ちょっと研修や出張が続いていることと、夜はゲームをよくやっていたからです。

長男が7月発売のドラクエの新作をやりたいということで、長男・長女とぼくで出資しあって、プレステ4を買いました。

ぼくは戦国無双真田丸というゲームを買って、真田昌幸や幸村(信繁)や茶々(淀)になったつもりでやりこんでしまいました。昨日いちおうクリアーしました(難易度はふつうモードで。難しいとか鬼というモードにすると、全然クリアーできまへん)。

これは名作ですよ。ストーリーやキャラ立ちがしっかりしています。

そういえば、最近は大河ドラマの直虎を録画はしているけど、観れてないなあ。。どうしようかな。。。

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さて、ちょっと宣伝。

近日開催の次の研修会、勉強会で登壇します。よかったら、お越しになってください。

 

◎6月28日(水)10時~12時@文科省・虎ノ門

教育委員会の方向けに、文科省講堂で業務改善・学校改善の講演・研修をしてきます。

教育委員会の方の本気度を高めるゾ!

たぶん一般参加は不可ですが、どうしても来たい方は、妹尾までお問合せください。

 

◎7月2日(日)@福岡

まんがで知る教師の学びの前田先生とのコラボ研修。

きっとめちゃ面白くなる!

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★詳細と申し込みはこちらからです。

www.kokuchpro.com

◎7月8日(土)あおばセカンドキャリアフォーラム@横浜

金子郁容先生の話が聞けます。ぼくはちょこっと登壇します。

市ケ尾中学、市ケ尾高校とコラボして中高生と地域のおとなが

まちづくりを進めるプロジェクトを開始します。

このページにはありませんが、16時~17時までは、そのためのワークショップもあります。

学校と地域との協働について、都市部で先進例をつくる意気込みですし、

中高生にとって、受験勉強だけでは体得できない力の、よき学びの場になってほしいなと思っています。

massmass.jp

◎7月30日 学校働き方改革フォーラム2017 @東京

こちらも楽しみな企画。以下引用します。強力なタグです。

ゲストには、

◯ 10年以上前から学校の働き方の問題に気づき、先駆的な取り組みをされてきた
元福岡県春日市教育委員会学校 学校教育部長 工藤一徳さん

◯ 学校リスク研究所、部活動リスク研究所を主宰し、学校の様々な問題への啓発を続けておられる
名古屋大学准教授 内田良さん

◯ 学校や行政のマネジメント改革に従事され、『変わる学校、変わらない学校』の著者
学校マネジメントコンサルタント 妹尾昌俊さん

にお越しいただきます。  

 ★詳細、申し込みはこちらから。

kokucheese.com

★引き続きオンラインゼミを開講しています。

学校の当たり前を見つめなおそうをテーマに、読書会をしたり、アイデアを交換したりしています。出版にもつなげたいと思っています。

料金はかかりますが、どなたでも参加いただけます。

synapse.am

★参考記事

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