妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

学校づくり

国語の教科書はダメなのか?【子どもにアクティブなんとか言う前にオトナがね】

先日PISAの結果が出ましたが、産経新聞にちょっと興味深いコメントが載っていたので、紹介します。今日はこれを題材にちょっと考えてみたいと思います。 www.sankei.com 共感するところもあるし、ほんまかなという疑問も出てきます。インタビューに答えてい…

年末・年始にチーム学校を機能させる研修会をするよ

もう師走も後半ですね。先週、今週は妻がフィリピンでマーメイドダイビングをマスターするとかなんとかで(僕には詳細は謎)、出張中でして、僕のほうはけっこう逗子・葉山にいます。もう子どもたちも慣れていて、一番下の保育園児以外はそんなには寂しがっ…

忙しいなら、形骸化した授業研究会はやめちゃえば?

昨日は子どもより早く20時ごろに寝てしまい、今日は3時起き。真っ暗ななかチャリを飛ばしてファミレスに行って、早朝からハンバーグとカキフライ定食。カロリー高っ。 さて、昨日読んだある学校の先生の記事に、”目標は「血まみれを避けること」?”というタ…

日本の学力は世界トップクラスだけど、報道や専門家の言うことは疑おう

昨日、2015年の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の結果が公表されました。このテストでは、小学校は50か国・地域(約27万人)、中学校は40か国・地域(約25万人)が参加したとても大規模なものです。日本でも148校の小学校4年生約440…

「変わる学校、変わらない学校」の読書会セミナーやります~

『変わる学校、変わらない学校』は出して1年ちょっとになりますが、ありがたいことに、手に取ってくださる方がいまも多くいます。講演や研修に出ても、本読みましたとか感想をおっしゃっていただける方もいて、うれしいです。 そこで、先日読書会をやりたい…

映画『聖の青春』とドラマ『校閲ガール』の共通点

録画しておいた今週の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」を娘たちと一緒に観た。毎回、純粋に楽しんでいるんだけど、どこかでぐっとくるシーンもあり、いつも、「仕事で大事なことってなんでしたっけ?」と考えさせられる。 www.ntv.co.jp ちょうど、昨…

学校マネジメントフォーラムでの資料アップ!

先月、大いに盛り上がった文科省の学校マネジメントフォーラム。講演資料をアップしていただきました。3市の実践事例発表の資料もありますし、関心ある方はぜひご覧ください。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/uneishien/detail/1376560.htm 僕のプレ…

打てば響く

先週、先々週はたまたま学校教育かんけいの出張、外出が重なりましたが、いずれの地でも問題意識が合い、意気投合する方と出会えました。 都市でも田舎でも、本当に人材はいるものだ、とは前職のときにも感じていましたが、最近も改めて実感しました。 こう…

部活動の休養日は教育委員会が言わへんとできへんことなん?

今日はちょっと腹が立ったので、書いてみる。先ほど次のニュースを目にした。大阪府教委は多忙な教員の負担軽減のため、全府立高校と支援学校計182校で午後7時までに全校一斉に帰宅する日と、部活動をしない日を週1日設けるよう義務付けるとした。 head…

幼保小中高連携した御前崎のスクラム教育

先日、静岡県の御前崎市を訪問しました。篠田教育長が『変わる学校、変わらない学校』をお読みいただき、そのご縁で教育委員会と校長会共催の研修会に呼んでいただいたのです。 原子力発電所と地震・津波対策の影響 御前崎には中部電力の浜岡原発が立地し、…

みんなの学校、大空小学校をちょっと訪問(1)

映画「みんなの学校」ってご存知でしょうか?大阪市立大空小学校の1年をおったドキュメンタリーです。発達障がいや厳しい家庭環境、不登校経験など、さまざまな背景をもった子たちが、ときには衝突しながらも、互いに学び合いながら、元気に成長していく姿…

2020年の大学入試改革で本当に大きく変わるのか?

2020年に大学入試センター試験が廃止され、新しい共通テストに切り替わる。これは学習塾や予備校の存続にかかわる大きな改革だ、受験生を控える子をもつ親や高校生も普通の塾通いのままでよいのか考えておくべきだ、という論調もたびたび目にするようになっ…

”〇〇は参考にならない”は自分のなかで禁句にしたい

最近いろんな研修や講演の場で、事例の紹介をしたり、あるいは事例発表から学ばせていただく機会が多い。「神は細部に宿る」と言うが、やはり具体的なところを聞くことで、より明確に重要なポイントを考えられ、なるほどと思えることは多い。 一方で、「いい…

大河ドラマ真田丸から会議の仕方をまなぶ

昨日の大河ドラマ真田丸は、合戦などの派手なシーンはまったくなかったが、これまででもっとも見ごたえのある回のひとつだった。大坂冬の陣の直前の軍議、作戦会議を描いたもの。脚本の三谷幸喜さんは、清須会議で小説と映画を出してしまうほどの会議好き。…

(先生方へ)たまには1人称で考えてみる

昨日は文科省の学校マネジメントフォーラムがありました。テーマは学校の多忙化にどう向かうかや業務改善です。行政説明から実践発表まで、会場からの熱意と参加意欲も高く、とても盛り上がりました。 僕のほうからも「学校における業務改善の要諦―なんのた…

『変わる学校、変わらない学校』の読書会(自主ゼミ)やりたい人~!?

こんにちは。今日もこの後、保育園を迎え行って、夜ご飯をつくりますが、最近はまっているのはチンジャオロース。今日はちゃんと家を出る前に、豚肉をたれに付け込んできましたので(たれは僕の場合、醤油とみりんがメインで、ソースや中華スープは炒めた後…

学校をよりよくしたい人たちのための書評サイト、Books for Teachers

こんにちは。先日、学校をよりよくしたい人たちのための書評サイト、Books for Teachersを始めました。ビジョンとしては、先生や学校教育に関心のある方たちのために、本の紹介や情報交換を通じて、学びのきっかけにしたいという思いがあります。 新聞・雑誌…

学校の連携パートナーとしての青年会議所

少し時間がたってしまいましたが、先月末に北海道釧路に行ってきました。涼しいし、秋鮭の時期。やはり、北海道はおいしかったです。意外にも釧路はそば文化だそうで(ラーメンは札幌のほうですね)、市内に何件もお蕎麦屋さんがあります。写真の2枚目は蘭切…

10/28の学校マネジメントフォーラムとその前後

前にもお知らせしましたが、文部科学省で学校マネジメントフォーラムというのがあります。2回あって、第1回は10月28日(金)の午後です。妹尾もプレゼンしたり、いらした方の相談になるべくのったり(シンポジウムの終了後もしばらくホワイエで歓談できそ…

村上春樹『職業としての小説家』は考えさせられます

村上春樹さんの『職業としての小説家』がもう文庫になったようで、本屋で平積みになっていました。僕は単行本で読みましたが、とても印象に残った本のひとつです。村上春樹小説は好き、嫌い分かれると思うのですが、このエッセイ集は、ハルキストも嫌いな人…

まだまだ子守りは修行中

今日はちょっと愚痴っぽいけど、日記。この週末は、一番下の5歳の保育園の運動会がありました。どうもうちの子たちは運動会の練習が嫌らしい。次女のときもそうでした、この次男も、先週は保育園行くのヤダ!運動会なんかイヤとなってました。当日も体育館…

「保健室に通うやっかいな子」に悩む教師へ

朝日新聞の悩み相談のコーナーでのある中学校教師の相談がSNSで話題になっているらしい。「やっかいな問題のある生徒にどう対応したらいいか、ほとほと困っています。」で始まる投書は、保健室に通いがちの生徒のことにイライラする、養護教諭もその子のせい…

研究授業のひと工夫、ふた工夫

フリーになって自由に動ける時間がかなり増えたこともあって、ちょくちょく学校訪問をさせていただいています。講演・研修などを依頼されたときも、この頃は、どこか学校訪問してもいいですか?とお願いすることにしています。 せっかく多忙ななか集まるんだ…

研究指定を受けるからやるのか?

かなり面白い取り組みをいろいろ仕掛けている、ある中学校の校長先生からちょっと聞いた話。教員は「そうした取り組みは研究校がやるんじゃないですか」的な発言をすることがある。まあ、翻訳すると、「うちのようなフツーの学校ではやらなくてよい or でき…

ある小学校教師の日常

今日ななめ読みした本にけっこう興味深い、ある小学校教師の日常が綴られていた。 ・9:00 1時間目スタート ・9:45 保護者からの電話にかけなおす ・10:45 保護者からのメールをチェックする。欠席している子どもの保護者から、欠席理由を知らせるメールが…

10月28日は学校マネジメントフォーラム

お知らせです!来月28日に文部科学省の学校マネジメントフォーラムというシンポジウムがあります(第1回は東京)。テーマは学校の多忙化対策、業務改善、それから事務職員のマネジメント参画あたりが主眼となっています。遠野市、京田辺市、横浜市から実践…

朝ドラ「とと姉ちゃん」の戦略論(2)戦略とやっていることの一貫性

前回の記事に続いて、朝ドラ「とと姉ちゃん」の舞台となっている「暮らしの手帖」のヒットの背景について、ちょっと考えてみたいと思います。 読者に真に役立つ雑誌になるための戦略眼 「暮らしの手帖」がベストセラーになり、現在まで半世紀以上発行し続け…

朝ドラ「とと姉ちゃん」の戦略論(1)何のためのものか?

こんにちは。ここのところすっかり更新が滞っていましたが、うちの小学生3人の夏休みも終わり、(僕の)時間も増えましたし、いろいろ再開します。 もう9月で、もうすぐ終わってしまうのですが、NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」をとっても楽しみに子どもたちと…

言われたら当たり前のことも3つくらいで整理する

夕食をつくる前に、ちょっとだけブログ書いておきます。積読が(順調に?)たまってきていますが、地元の逗子図書館に行ってみたら、けっこういい本がたくさん置いてありました。自分の本棚とかぶるものも多くて、これは買わなくてよかったかも、と思うとき…

ハーバードの戦略教室からのヒントー学校の経営計画を見直す視点

猛暑が続きすぐにアイスが欲しくなる今日この頃です。連日オリンピックを見て、アツい思いを少しおすそ分けしてもらっている気もします。 先週ふるさとの徳島には帰省したこともあり、今年のお盆は自宅付近でゆっくりしています。子どもたちだけ、妻方のじい…