妹尾昌俊アイデアノート

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妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

ITは医者や弁護士の代替はできるか?

山中教授のノーベル賞で上がったテンションをもとに、珍しくちょっと科学系の本を手にしています。「2100年の科学ライフ」という翻訳本で、コンピュータ、人工知能、医療、エネルギーなどが近未来(2030年頃)、世紀半ば(2050年頃)、遠い未来(2100年頃)までにどうなりそうか、予測したものです。一般向けなので、僕のような素人にも大変分かりやすく、かつ興味をそそる本です。裏付けや今の科学ではここは限界になっているといった説明もちゃんとしているように思います。

500ページ近くもあり、読み終えられるのかはわかりませんが、、、2050年は僕の子どもたちが40過ぎ、2100年は90過ぎで長生きしてくれているといいので、そのうち子ども達と読んだ内容はシェアしたいと思います。

まだ1、2章しか読んでいないのですが、ひとつ興味深かったのは、IT・AI(人工知能)の進化で、近い将来(2030年頃)の
「エキスパート・システム」について。これは、ルート検索に”駅すぱあと”というのがありますように、人間の知恵や経験をコード化したものをもとに、予測してくれるものです。たとえば、今もオススメのホテルなどは検索して出てくるのと同様に、近未来では、どんな休暇を過ごしたいか話しかけると、エキスパート・システムは過去の経験から僕らの好みを知っているので、ホテルや航空会社に予約してくれるようになるらしいです。

それで、ここから面白いのは、医師ロボット。同じようなシステムで、いくつか簡単な質問に答えると、世界中の医師の優れた経験をもとに、診断を下してくれます。しかも、将来的には、お風呂や衣服にチップを搭載することで、健康情報を蓄積し、そのモニタリング結果をもとに更に精度の高い診断を下せるようになるかもしれません。

この医師ロボットの魅力は、何といっても、医療費の削減でしょう。実際の医師に会わないと解決できないような事態は激減するでしょうから。また、医療過疎地といった遠隔地での診断も可能となるでしょう。高齢社会トップランナーの日本にぴったりの技術です。

また、僕は法学部出身で、お友達にも法曹関係者が何人かいますので、今度聞いてみたいのですが、弁護士の仕事も、かなり「エキスパート・システム」が使えるのではないかと思います。特に金銭トラブルや交通事故などは、おそらく、かなり定型的にパターン分けできているだろうし、そもそも法律の解釈や判例をもとに個別事案を判断するというのは、病気への診断以上に、人間がつくったルールのもとで動く世界なので、AIとまで言わなくても、ITの得意とするところかと思います。

もちろん、世の中には、対面で人間が対応しないと解決しにくい病気やトラブルなども多いでしょうし、対面だからこそ安心できるところもあるとは思うのですが、そういう必要なところにもっと専門家の人手と時間を割けるようにするためにも、機械で済むところは機械でやらせたらいいと思います。

さて、続きをまた読んでみて、こんなのに応用できるかな?ということはレポートしたいと思います。どの科学技術も、僕の好きな学校教育にも多大な影響があるようにも思います。少なくとも、覚えたことを出力するというところに重きを置くのは、限界があると思いながら読んでいます。

2100年の科学ライフ/NHK出版
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