妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

虚栄心について

そんなカシコマッテ書けるものではないのですが、最近すごいなあと思った方の姿。

〇ご自宅の前のついでに周りの道をそれとなく掃除してくださる近所のおばあちゃん
〇たぶん誰かからやってと言われたわけではないけど、それとなく、近所の高齢者の見守り(遠巻きの見守りとも言う)を続ける自治会のおじいちゃん

いずれも、すごく身近なことだけど、なかなかできるものではないなあと思うわけです。僕なんて、自分ちのゴミ出しでさえ、めんどくさがっている輩ですし。
すごいなあと思うわけは、誰かにほめられたいからやる、という類ではないからです。

”虚栄心”というのも、またあいまいな概念ではありますが、自分のええとこ見せたいよ~という気持ちは誰しももっていると思います。僕はけっこうそれが強いほうだと思います。フェイスブックでは、今日も家事がんばったぜ~的な投稿とかよくやるし。でも、冒頭であげた方の行動は、たぶん虚栄心がそうさせているのではなく、別に面と向かってほめられなくてもいいから、誰かの役に立てるのは嬉しい、という感覚なんじゃないかなと思います。お天道様が見ている、って感じかもしれません。

もちろん、完全に自他的かというと、そうではないかもしれないし、自他的がよくて、利己的が悪なんてこともないです。近所の見守りをしていることで、近所に仲良しが増えるとか、自分のメリットになることもあってだと思います。

話ちょっとそれますが、今の時期PTAの役員決めるタイミングです。僕は昨年度名前だけ副会長で、ほとんど役員のお父さん、お母さん方に任せきりだったんで、ちょっと参加した印象に過ぎませんが、PTAのしごとは、虚栄心の類でできるものではないです、多くの場合は。

会議も多いし、名刺(社会的立場)があまり通用しない世界ですし、子どもや年齢も様々な保護者、またかなり文化が違う学校の先生たちを相手にしますから、けっこう大変です。ある意味、会社やビジネスより、ダイバーシティな(多様性のある)世界かも。しかも完全ボランティア。

もちろん、がんばりを褒めてもらったほうが嬉しいには決まってますが、そういうのだけでやれるほど、楽ではないんだなあ。たぶん、自分ががんばったら、自分の子どもが通う学校が少しでもよくなったらいいなあとか、他にやる人いないし、自分ちょっとは役立てるからまあやってみるかとか、ちょっとした気持ちから参加して、続けている方も多いのではないでしょうか。

PTAのしごとと近所の掃除するのと共通するものもあるんじゃないかな、そんな感想をもっています。虚栄心は自分の中で育てていいと思いますが、それとは違う価値で動く世界にも入っていてもいいかなあと思ったりしました。