妹尾昌俊アイデアノート

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妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

アナと雪の女王はなぜ人気なのか

今日やっとアナと雪の女王を観てきました。うちの姫(7歳と5歳)2人と。5歳のほうはかなり前に妻と行っていたのですが、リピート。7歳のほうは小学校でもしょっちゅう主題歌がかかっているらしく、とても喜んでました(帰りの車でも家でも熱唱!)。

たぶん少年よりも少女、男性よりも女性の心をとらえる映画でしょうね。個人的には、たしかに評判に違わずよい映画だと思いましたが、社会現象になるほどか?とも感じました。ともかく一度みて損はありません。DVDも来月には出るし、これからという人もいると思うので、ネタばれは書かないでおきますね。

アカデミー賞ダブル受賞、日本の歴代興行成績も歴代3位を更新中とのこと。娘の同世代の女の子は主題歌をすごくよく歌っているようです。なぜ人気なのでしょうか?

ディズニー初のダブルヒロインだからとか、歌がすばらしいとかはよく言われているようですが、表面的で、これほどのヒットの理由にはならないでしょう。ダブルヒロインがそんなによいのなら、なぜあのハリウッドの商才ぞろいが今までそうやらなかったのって疑問だし。それから、ストーリーについては、面白かったけど、ナウシカラピュタで育った世代としては、めちゃくちゃすごいとまでは思いませんでした。

歌は、僕も大好きです(サントラ買ったぞ)。主題歌の"Let it Go"については、すでに多くの方が語っていると思いますが、”ありのままで”と訳したのは粋だなあと。ビートルズの名曲"Let it be"なら”ありのままで”という意味でしょうが、ここはgoなので、英語的には"もういいよ"”放っておこう”といった意味合いのほうが強いのでしょうね、本当は。
→こちらのサイトの解説がわかりやすかったです。(http://caffe.takat33.com/2014/03/let-it-go-idina-menzel.html

映画のストーリーのコンテクストとしては、ここで”ありのままで”という日本語を出したのは、すばらしい。この映画は日本語版の評価がすごく高くて、僕も大納得しました。ハリウッドのすごさと日本語のよさを同時に感じさせてくれる作品です。

で、僕が感じた結論を言うと、映画のヒットの理由は、”ありのままで”というメッセージが子どもや女性の共感を得ているということだと思います。

就活のときなどは特にそうですが、今の世の中、いろんなスキルや能力を求められる、ある意味窮屈なところがあります。やれ、コミュニケーション力だ、論理的思考力だ、グローバルな英語だ、などなど。そんなにコミュニケーション力高い人材が集まっている会社だったら、ちょっとくらいコミュニケーション低いやつがいても、十分うまくやっていけるだろう~と突っ込みたくなりますが、個人的には。話それましたが、個人の人格に関わる、捉えどころの難しい能力が求められる世の中のことを、ハイパーメリトクラシ―社会と呼ぶ専門家もいます。

当然、就活だけではありません(それは”はじまり”)。仕事をしていても、いろいろな能力や成果が求められます。子どもは正直で、敏感なんでしょうね。大人、それも余裕のない親のこと(=うちもそうです!)をよく観ています。

つまり、子どもにとっても、大人にとっても、”ありのままで”なんて思われる、言われるシーンって少ないんです。子どもは”元気で遊んでいればいい”なんて風潮はとうの昔のような気が。子どもにも、いろいろな力を身につけておきなさい的なところが、ともすれば、重荷になっていっているのが、今の社会ではないでしょうか。

でも、人は自分をやっぱり肯定したいじゃない?
 いい子だった子が突然キレるなんて、ずいぶん前から言われてきたことだけれども、あれもこれもできる子になろうと期待されすぎても、やだなあと思うことって、たぶん子どもにはよくあるじゃないかな?

そんなとき、まさに”Let it Go”ですよ。仮面の自分よ、あっちへgo~みたいな。だから、この曲なり、それを主題歌にしている映画のコンセプトは、今の世の中、とくに日本には当たる。

もうひとつ、大事なこと。それは今回は男性陣の役割がそんなに強くない、ということ。女の子が自分で進んでいきます。要は”女は度胸”(ラピュタの中の名セリフですね~)、”女は強い”(古今東西の真理ですね~)を改めて感じさせてくれるところにも、子どもや女性の共感を呼ぶものがあるのだと思いました。


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