妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

今日もinspireな一日に!

今日はお休みをいただきました。先日3連休でしたが、妻が研修で丸2日いなかったので、なんか休んだ気があまりせず。今朝も洗濯や保育園の用意など家事もしました、えっへん。

いつも自分がいない平日昼間の地域をみるのは、実に興味深い。逗子のスタバには、女子中学生から、おじいちゃんまで、老若男女いろんな方が来ています。僕は、こういうちょっとがやがやしたところのほうが作業はかどります。(以前も書いたかもしれませんが)僕はスタバファンではありませんが、この会社のミッションステートメントは好きです。

”to inspire and nurture the human spirit – one person, one cup and one neighborhood at a time” 

意訳すると・・・ひとりの客、そして一杯のコーヒーをきっかけに、店がちょっとしたコミュニティになり、心をインスパイアすんで!

inspire and nurtureにはどんな思いが込められているのでしょうか?スタッフだった方など、教えてください!

日本法人のページには「人々の心を豊かで活力あるものにするために ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」となっていて、これも(さすがに)よい訳だと思いますが、日立のInspire the Nextもそうだと思うけど、活力とか活気という概念だけでは説明し尽くせないのではないかな?僕にとっては、なにかひらめいたり、うちから新しいものが湧き出てくるのがinspireのイメージ。

いずれにしても、このスタバのミッションは、奥深い感じがしております。実際、同社はミッションを従業員に浸透させ、原点を振り返ってサービスにあたることを大事にしている会社としてもよく知られています。


日本の元CEO岩田松雄氏 は「ほとんどがバイトでもお客様を感動させられる理由」として、「ミッションを徹底教育したあとは、権限委譲をして、その実現のための自主性と創造性を発揮してもらうこと。これこそが、スターバックスの接客の核心なのです」と述べています。また、スターバックが新しく入ったパートナー(アルバイト等の従業員のことを同社ではこう呼びます)にかける教育(研修等)の時間は70時間にもおよびます。研修では、ミッションについてもかなりの時間話し合われ、「何をやりなさい」ではなく、「なぜそれをやるのかを考えなさい」というスタンスを貫いているそうです。(岩田松雄『ミッション―元スターバックスCEOが教える働く理由』)

いや、つい理屈っぽい話をしてしまうのですが、まあ、くつろいでコーヒーとその場の雰囲気を楽しめばいいんですけどね。

このスタバの理念は、茶の湯からヒントを得ているのではないか?というのは、僕の勝手な想像です。親兄弟でさえ血なまぐさい争いが頻発していた戦国時代。大名や武将たちは、きっと、想像に絶する心労や悩みがあったのではないでしょうか。まさに一杯の茶は、
”inspire and nurture the human spirit”な場。茶の湯は高度な交渉の場であったとも言われますが、それも、疑心暗鬼の時代、多少なりともくつろがないと、そう心が開くものではないでしょう。きっと千利休ならば、スタバのミッション教育のよい指導者・伝道師になっただろうななどと想像してしまいました。

みなさま、今日もよい、inspireな一日に!

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