妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

【忙しい学校 どうする?】わが子を大切にできる学校にしませんか?

みなさん、こんにちは。今日はふるさと徳島に帰ってきて、中学の頃の友人の結婚式に参加してきました。やはり徳島はあたたかい、とてもいい式でした。

きょうは幸せオーラで気持ちよく酔っているのですが、改めて感じたことについて。

学校の多忙化の問題をとらえるとき、何度か申し上げていますが、なんのため?というところがすごく大事だと思います。

  • わたしは子どもの成長を願って一生懸命やっているだけ。どうしてそれがダメって言うの?だいたいアンタにごじゃごじゃ言われなくないよ。
  • ”働き方改革”とか”業務改善”なんて言われても、ぴんとこないな。国や教育委員会は、教員定数も増加させないままで、どこまで本気でやろうとしているの?
  • 世の中は長時間労働解消に向けて動いている?でもどこまでできるのかな~。それに、学校は社会とは別だからね。だって、子どものために必要なことは切れないし。
  • この忙しいのはなんとかしたいけど、管理職に提案しても聞く耳もっていないし。しまいには、子どものために頑張ることを負担とはなんだ!?って怒るし。。。

などなど、こうした声があると思います。つまり、納得していないと、この忙しいなか、改善、改革なんて前に進むわけがありません。この現実をちゃんと見ないと、対策はあさってのほうに行ってしまいます。

※写真はきょうの結婚式のデザート。美味~。

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そこで、ぼくは前にもお話したように、子どもと向き合う時間の確保のために、多忙化対策をしよう、業務改善をしよう、と国や教育委員会は声を大にして言っているわけですが、この意味付けでは不十分だと思っています。だって、部活動だって、自宅残業での採点作業だって、広い意味では子どもと向き合う仕事じゃないですか~?子どもと向き合うというマインドが多忙化を増幅させてもいるのです。

 

ぼくは、教職員の方になぜ多忙化対策に本気で取り組まないといけないのか、と問われれば、シンプルです。自分のため、という答えをします。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

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きょうはこれと似た話をします。みなさん、こういう言葉があるのご存じですか?

部活未亡人・部活孤児・部活離婚

いわんとしていることはお分かりですね。部活指導で休日もつぶして家庭を省みない教師とその家族を指した言葉です。

結婚式に参加すると、やはり感じるのは、自分の子どもの結婚式のときに感謝される親であるか?ということです。

もちろん、忙しくても子どもから慕われる親はいると思います。でも、やはり、かけた時間、一緒にいた時間と比例するところはあるのではないですか?

たとえば、部活だけが悪いわけではないけれど、教員のなかには、家族旅行なんてほとんど行ったことがない、という方がちらほらいます。まとまった休みが取れないからです。

もう少し申し上げます。学校の先生は、自分の担任クラスや部活の子どものことはほんとに大切にしていますが、わが子はどうですか?

とってもシンプルで当たり前のことなのですが、「わが子を大切にできる学校にしませんか?」そのことを今日は伝えたいです。

いま都市部を中心に、20代、30代の教員が増え、ちょうど産休・育休の方が増えています。それで育休明けのときに、安心して気持ちよく働くことができますか?というところが大事だと思います。少なくない方が育児復帰後、退職したり、精神的にしんどくなったりする例もあります。

おととい、教員勤務実態調査の結果が公表されましたが、いまの学校は、多くの人にとって、自分の子どもの育児をしながら続けるのは、むずかしいほど、過酷な労務環境です。自分の子どもを寝かしつけ、家事を片付け、少し寝て、4時に起きて授業準備をする、そんな女性教員もいます。

少なくないケースが教員同士で結婚し、それなら、部活の負担などは分かるだろうとして、男性側は仕事に邁進し、女性側に家事・育児負担を押し付ける夫婦もあります。

こういうことも調査したら興味深いデータになると思います。(だれか一緒にやりませんか?)

子どもには男女平等とか、男子も家庭科できないととか、社会に貢献できる自立した人材になろう、なんて教えておきながら、自身の生き方がどうなのかが問われていると思います。

もちろん、これは価値観、人生観でもあります。夫婦によっては、夫には家事育児はやらなくていいというところがあってもよいでしょうし、逆もありえます。

しかし、それは選択できればまだいいのですが、いまの労務環境では、ちゃんと選択できないままに、ずるずる行ってしまっている、そんな状況ではないでしょうか?

念のため補足しますが、子どもがいない教員にとっても、働きやすい職場であってほしいと思います。ただ、育児などを抱えながらも仕事がしやすい職場になれば、それは、子どものいない方にとっても、介護を抱えている方にとっても、かなりの場合、働きやすい職場となるはずです。

なぜ、いまの忙しい現状は放置できないのか。今一度、シンプルで素直にとらえてみてほしいと思います。

 

★きょうはここまで。感想などは気軽にどうぞ!

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