妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

2014-01-01から1年間の記事一覧

(読書ノート)英語教育論争から考える

NHKの英語講座や同時通訳者として著名な鳥飼玖美子さんの『英語教育論争から考える』は、なんとも痛快で痛烈、とてもいい本だ。まずは「はじめに」だけでも読んでみてほしい。平成元(1989)年頃から英語教育改革が言われ、2000年代に入ってますます「抜本的…

(読書ノート)中国人物伝Ⅰ-孔子の生き方

歴史は暗記モノでつまらない、と思っている人は多いと思う。また、古臭いことを調べて、いまに何の役に立つのかと言う人もいる。なぜそう感じるのか?これは、かなり学校のときの授業やテストが影響していると見るべきだろう。ちゃんとデータをとっていない…

徳川将軍や大奥の日常 (読書ノート)旧事諮問録

タイムスリップで過去に行くのは、今の科学技術では無理だけれど、これにかなり近い体験ができるのは、当時の人の言ったことや書いたことに触れることだ。それも、時代によっては、勝者が自慢げに残した書物(典型例が秀吉について書かれた「大かうさまくん…

社会に出て役立った学校のときのお勉強

国語のテストで、苦い思い出がある人は多いのではないでしょうか?「○○とはどういうことか答えよ。」、「○○の心情は次のうちどれがもっとも近いか。」といった設問を出されても、「そんな、作者でもないし、知らんよ」、「そんなこと意識しないで読んだほう…

(読書ノート)関ヶ原合戦と大坂の陣

今年・来年は、大坂の陣から400年。これにあやかって、いくつか大坂の陣についての本を手にとってみた。といっても、それに先立つ関ヶ原の戦いについても、あまり勉強したことがなかったので情報収集中。思いのほか、面白そうだ。こちらの笠谷和比古さん…

おとうさん、からあげうまい

小4の長男には毎週1回、日記を書く宿題があるのですが、今回、とてもうれしいことを書いてくれました。日曜に僕がつくった唐揚げがとてもおいしかった、というもの。それで、どういう手順でつくるのかというレシピを自分なりに覚えて、メモしてくれていま…

信長の強さの秘密

前回の続き(前回の記事:信長、革命児にあらず)前回、紹介した本では、信長は旧来の価値観を大きくひっくり返すような人物とは言い難く、朝廷とは協調しつつ、畿内の安寧を図ること(=これが天下布武)に熱心であった、ということがわかった。関連本も紹…

キャパを広げる

なにを思ったのか、今日blog、3記事目。え~と、短めにします。最近日曜に妻がよく仕事で1日中いない。今週は土日出張でいなかったから、いつもよりハードだった。正直、おいらは終日家事・育児で休日なしか!って感じも度々しているけれど、だいぶ慣れて…

読書感想~あなたの子どもが「自立」した大人になるために

学校や教育問題には関心がある、という方はけっこういても、学校の実態やナカのことはあまり知られていないのではないでしょうか?世の中の教育論議を見ていても、ご本人の思い出や経験(成功体験or苦い思い出)にあまりにもひっぱられていると思われるもの…

家庭や社会のゆとり

ちょっと久しぶりに更新。元気にしてます!昼間はフェイスブック上で、美味しかったご飯の話ばかりしてましたが、夜はすこしお勉強してます(ご飯ばっか食べてません!)。ちょっと調べ物をしていて、いわゆる「ゆとり教育」を提案した1996年7月の中教審答申…

今日もinspireな一日に!

今日はお休みをいただきました。先日3連休でしたが、妻が研修で丸2日いなかったので、なんか休んだ気があまりせず。今朝も洗濯や保育園の用意など家事もしました、えっへん。いつも自分がいない平日昼間の地域をみるのは、実に興味深い。逗子のスタバには…

アナと雪の女王はなぜ人気なのか

今日やっとアナと雪の女王を観てきました。うちの姫(7歳と5歳)2人と。5歳のほうはかなり前に妻と行っていたのですが、リピート。7歳のほうは小学校でもしょっちゅう主題歌がかかっているらしく、とても喜んでました(帰りの車でも家でも熱唱!)。た…

良い戦略、悪い戦略 ~あなたの組織は大丈夫か?

2年ほど前の本ですが、リチャード・ルメルト氏の「良い戦略、悪い戦略」を読み返しています。やはり、かなり面白い一冊。氏はUCLAの先生にして、大小、営利・非営利さまざまな団体のコンサルティングを手掛けてきた方。経営戦略の大家と言われているだけあ…

国際教員指導環境調査を読んでみよう(3)

前回と前々回、国際教員指導環境調査(TALIS)の興味深いデータについて、少し紹介してきました。◎前回までの記事はこちら国際教員指導環境調査を読んでみよう(1)国際教員指導環境調査を読んでみよう(2)基本的には、日本のデータと参加国平均と比較し…

謎の独立国家ソマリランドはなぜ平和なのか?

高野秀行さんの「謎の独立国家ソマリランド」を読み終えました。内戦が続き、「崩壊国家」とも呼ばれているソマリア(著者は”リアル北斗の拳”の世界と呼んでいます)の一角に、十数年平和を維持している独立国家があるという、それがソマリランド。この本は…

3.11に寄せて

今日で東日本大震災、原発事故から3年が経ちました。地震が起きた午後2時46分には職場では黙とうが行われ、改めてあの日を思い出しました。死者1万5884人、行方不明者2633人、避難生活による体調悪化や自殺などで亡くなった「震災関連死」は3県で…

本能寺の変と明智光秀の謎

戦国武将のなかでは、相当有名なほうに入る、明智光秀。しかし、彼の年齢はおろか、信長の仕える前の前半生はほとんど分かっていません(あまり史料が出ていないらしい)。信長をほうむった人物として、ドラマやマンガでは、信長とは対照的に権威や伝統を大…

待機児童問題を語る前に、保育園を見に行ったほうがよい

昨日(木曜)はお休みをいただき、子どもの保育参加(保育園の見学会+懇談会みたいなもの)に行ってきました。いつも送りはしていますが、保育園に9時~15時までもけっこうな時間をいたのは初めてでして、多少見えてきたものがあります。うちの子よくが…

春眠暁を覚えず

週末は冷え込みましたが、ここ数日は春の陽気が戻ってきました。まさに「春眠暁を覚えず」という季節、と言いたいところですが、うちは、子どもたちが夜8時過ぎに寝て、朝5時半頃から起き始め、6時半頃には親に乗っかってきたりしますので、春眠そう長く…

コンサルに惑わされないための必読書「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です」

それにしても絶妙なタイトルをつけたものだと思います。アメリカの経営コンサルタントが、「ぶっちゃけ、コンサルなんて、(うまく使わないと)害ばっかりで益なし」と正直に告白した一冊。わたしは、リサーチものが多いとはいえ、前職はコンサルだし、今は…

今更ながらドラッカーを読んでみたところ、けっこう面白い

タイトル通りですが、今更ながらP.ドラッカーの「マネジメント」(エッセンシャル版)を読んでいます。この手の本は、けっこう抽象的な部分もあるので、ある程度現場を経験したり、いろんな方の話を聞いたりした後で読んだほうが、実感・共感しやすいかもし…

場の空気をよむことについて

今日はおバカにもコンビニで傘を2回も買ってしまうことになりまして、我が国と中国の景気に多少なりとも貢献した気分です。あたしゃ、人間関係や場の空気をよむのも苦手なのに、おてんとさまの機嫌をうかがうのも苦手なようです。まあ、実家が農家な僕にと…

今日の平凡だが、まあまあ変化もあった一日

こんにちは。先日「さあ、みんなで家事・育児のさぼり方を考えよう!」という記事を書いたところ、予想以上に”いいね!”が集まりました。やはり家事・育児をうまく手抜きをしつつ楽しむ技は、ニーズがあるんじゃないかな?さあ、みんなで家事・育児のさぼり…

さあ、みんなで家事・育児のさぼり方を考えよう!

先日、妻が幼子を抱える専業主婦の日常は本当にタイヘンという記事をシェアしていました。自分の時間がほとんどとれず、かつ授乳などのため寝るのも細切れという実状をレポートしていまして、妻曰く「うちは子ども4人(この記事は3人)だったから、もっと…

「消滅」自治体ショックについて

今日(5月9日)の各紙朝刊では、日本創生会議の人口推計結果が紹介され、2040年、20~39歳の若年女性の数が半減する自治体が全国で896自治体に上るということが1面トップで扱われていました。たとえば、朝日新聞記事毎日新聞社説TBSニュース入念にチェッ…

大河ドラマを楽しむときに読む(戦国時代はトンデモナイ社会)

日本の戦国時代が大好きなため、嫁からは前世で何かあったんじゃない?とか言われますが、あの時代に生まれていたら、ほんとタイヘンだったろうなと強く思います。比較的明るい人間ドラマを描くことのほうが多い大河ドラマや、華やかに敵をぶったおす歴史ゲ…

学級懇談会に行った感想

昨日は久しぶりに有休をもらいまして、嫁とデートでもするかと思っていたのですが、保育園に行くはずの子2人が風邪っぽいということになり、結局子守りデイになってしまいました。かといって、夜に子どもを置いて映画とか行くわけにもいかず、核家族だと、…

運動会は学校の組織力の高さがわかる!?

珍しく今日は2通目の投稿。短めに。今日は小学校(長男・長女)の運動会でした。真夏日のなか、どの子も、ほんとよく頑張ってました。大半は自分の子ども(or妻と分担しつつ下の2人のめんどう)を見ていましたが、一部、学校の運営側にも注目してしまいま…

お城を楽しむには、点もよいが、面だと思う

今日は4月6日、城の日だそうです。中学生のときだったか、両親が姫路城に連れて行ってくれまして、たまたま城の日で無料だったのをよく覚えています。お城の素晴らしさよりも、その広大さと無料だったことのことを覚えているってのも、それはそれで面白い…

2020年「なくなる仕事」について

「2020年に生き残る会社、なるなる仕事」という雑誌の特集が話題になっているようです。識者の見解を整理した記事で、2020年になくなるかもしれない仕事として、交番の警察官や教員があがっているのが興味深いです(現代ビジネスの記事)。※図はクリックする…