妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

学校づくり

新刊 『教師と学校の失敗学:なぜ変化に対応できないのか』できました~!

みなさん、怒濤の4月も終盤、やっとひと息というかたも多いかもしれませんね。 新型コロナのこともあって、なかなか気が休まりませんが、うちはコナンの映画を親子で観に行ったり(この10年あまりずっとそう。コナンとキングダムはいつか終わるのか?)、家…

部活は学校の業務なのか??

中教審での学校の働き方改革についての議論がひとつの山場を迎えています。もうすぐ中教審の中間まとめも確定版になる予定です。この中間まとめでは、これまで学校が担ってきた仕事や、教師がやって当たり前だった業務について、 必ずしも学校や教師が担う必…

ある学校事務職員さんと

今日は、文科省主催の学校マネジメントフォーラムというシンポジウムが神戸であって、行ってきました。事例発表への助言者ということで、ちょっとしたコメントを、遠慮なく(笑)。発表者も、聞きに来てくださった方も、みなさん、頑張られている方が多くて…

世論の変化、学校は大丈夫か?

福井の池田中の生徒の自殺は本当に悔やまれますが、これで学校教育への世論が大きく変わりつつあるように思います。 それは教師批判、あるいは、学校は大丈夫かという疑問が増幅している、ということ。少し前までは、学校の多忙化を大きな問題とするときに、…

【忙しい学校 どうする?】小学校教員は専門的でないので定数は少な目、でいいのか?

今日から3連休ですね~。部活の大会とかある方は大変でしょうけど、少しはリフレッシュできそうでしょうか? 食欲の秋。ぼくは、最近すっかりセンブシュー(セブンイレブンのシュークリーム)にハマっており、糖分多めで気を付けないと。徳島県人は甘いもの…

【忙しい学校 どうする?】校長向け研修に労務管理を入れよう

ここのところ、教育委員会や校長会、教頭会、自主的な研究会などにお呼びいただき、全国各地で小中高の管理職向け研修をしています。 地酒(またはワイン)、史跡、海鮮などが好きなものですから、たいていどこの地域に行っても、何かは堪能でき、なんともラ…

【もうひとつ新刊出ます!】あなたの学校にビジョン、思いはあるか、伝わっているか?

今日は、静岡で御前崎、菊川、掛川の3市の小学校長会、講演やちょっとした情報交換をしてきました。 年間のテーマが不登校、問題行動ということで、その話ばかりはしませんでしたが、組織力ある学校づくりという観点で、 不登校などを表層だけでとらえずに…

【忙しい学校 どうする?】なぜタイムカード・ICカードで管理なのか?

高知に来ちょる(エセ土佐弁です)。 昨日は校長先生や学校事務職員の方向けに、働き方改革、多忙化の問題について考える研修会をしました。この目的は、なぜ長時間労働のままじゃマズイのか、多くの方にしっかり考えてもらって、行動に移すきっかけとするこ…

【忙しい学校 どうする?】中教審緊急提言は1ページ目にも注目

8月は怒涛のごとく講演・研修をやっていました(お盆前後は徳島に帰省してゆっくりしました)、9月に入って、少し落ち着いてきました。 ※写真は熊本の山鹿での校長等向け研修のあと。 伝統の渋うちわを名前入りでいただきました。 栗川さん、山鹿のみなさん…

【忙しい学校 どうする?】長時間労働是正は”指導文化”への挑戦

おととい中教審の学校の働き方改革の部会、第2回がありました。主なテーマは2つ。 学校の果たす役割、業務の領域はどこまでと考えるか 教員の果たす役割、業務の領域はどこまでと考えるか です。つまり、学校ならびに教員の役割がどんどんビルド&ビルドで…

原発被災地での学校再開に寄せて

少し久しぶりにアップします。ここ2、3週間は、沖縄、岐阜、静岡、千葉、横浜などの研修会で全国走り回っておりました。 先日は、福島の浪江町の校長、教育委員会向けの研修会にも参りました。飯館村や南相馬市の校長らも何名か参加してくださいました。 …

【忙しい学校 どうする?】中教審の議論に参加してます

今日は、審議会を続けて2つのダブルヘッダー。 中教審(中央教育審議会)で学校の働き方改革の議論がスタートしました。もうひとつはスポーツ庁の部活のあり方に関するガイドライン検討の2回目。 両方とも、自分なりの提案資料を作って少しプレゼンしまし…

先生が足りない!?

先日のNHKニュースで全国の小中学校で700人以上の教員の欠員が生じているとのこと。教頭や教務主任がかねている例もあるということで、彼らはもともとたくさんの業務を抱えているので、その学校現場は本当に大変だと思う。 全国の公立の小中学校の教員の数が…

新学習指導要領の移行措置にパブコメしました

小中学校の新学習指導要領の移行に伴う措置等についてのパブコメは、あさって25日、日曜までが〆切となっています。 ぼくは先ほど、次の内容を提案しました。参考までに載せておきます。 意見のある方は提出してみてはいかがでしょうか? 賛否ある話だと思い…

【学校の”当たり前”を見つめなおそう】修学旅行は”修学”になっているのか!?

今日は、愛知県の田原市で中学校の校内研修会の講師をしました。 学習指導要領改訂の背景を解説して、いまの中学校教育のままでいいんでしょうか?と問題意識を高めるワークをしました。 残念ながら、一般論として、ほとんどの小中学校の教員は学習指導要領…

【お知らせ】近況と今後の公開研修会など

ちょっとバタバタしていてブログ更新ができずでした。 正確に言うと、すっごく忙しいというわけではなかったのですが、 ちょっと研修や出張が続いていることと、夜はゲームをよくやっていたからです。 長男が7月発売のドラクエの新作をやりたいということで…

新潟市民病院での過労自殺と学校の実態は、似ている

本日の毎日新聞で新潟市民病院の研修医木元文さんの過労自殺が報道されていました。ぼくと同じ年でもあり、なんとも痛ましい話です。 以下、記事から引用します。 2016年1月、新潟市民病院(新潟市中央区)の女性研修医(当時37歳)が自殺したのは過…

【忙しい学校 どうする?】文科省幹部に提案したこと

決戦は金曜日~、と懐メロが聞こえてきそうでした。今日は、いま話題の文部科学省へ。「教員の働き方改革に向けた論点整理のためのヒアリング」という初等中等教育局(幼児教育~小中学校~高校までが主な所管ですね)の局長主催の勉強会でプレゼンする機会…

【本気で考えて実行しよう】総合の時間の一部を英語にしてええの?

今朝の読売新聞の報道によると、新学習指導要領で時数が増える小学校英語(外国語活動)は、来年度からの移行期間中、総合の時間の一部を使ってよい、ということになるらしい。 2020年度に実施される次期学習指導要領で小学校の英語が教科になることに伴…

ぼくが学校の多忙化に取り組む理由

きょうは日曜だし、短めにいきますね。(いつも理屈っぽく、長たらしいブログを読んでくださり、ありがとうございます。) 学校が”ブラック”だとか、長時間労働の問題について、自分なりに繰り返し発信したり、管理職研修等をしたりしてますが、それはなぜか…

たくさんの当事者を知るー地域づくりや学校づくりに関心をもつには

きょうは、写真のとおり、松木正さんと松本英輝さんの学習会(ワークショップ?)に参加してきました~。 松本さんは、世界中を自転車で旅する、元気すぎるおっちゃん。上海からウルムチまで、中国大陸を27日だっけかで自転車で完走してしまう話など、とって…

【お知らせ】オンラインゼミ。アウトプットとインプットの好循環!

きほんFacebookと似てますが、オンライン上で、たまに深くやりとりするゼミ(オンラインサロン)を運営しています。「元気な学校づくりゼミ」と名付けました。 始めてから約2か月が経ちました。いろいろ試行、チャレンジ中です。 いつ入って、いつ出てもOK。…

【忙しい学校 どうする?】本当に必要なのは残業規制なのか?

教職員の残業規制を求める運動がスタート 昨日、「教職員の時間外労働にも上限規制を設けて下さい!!」という運動が始まりました。過労死された教員の遺族の方が手記を寄せてくださっています。この運動の賛否(後述)はともかくとして、「パパを返して」と…

【忙しい学校 どうする?】わが子を大切にできる学校にしませんか?

みなさん、こんにちは。今日はふるさと徳島に帰ってきて、中学の頃の友人の結婚式に参加してきました。やはり徳島はあたたかい、とてもいい式でした。 きょうは幸せオーラで気持ちよく酔っているのですが、改めて感じたことについて。 学校の多忙化の問題を…

【忙しい学校 どうする?】最新の勤務実態調査はこう読む

とても信頼性の高いサンプル数と調査方法 昨日、2016年度の小中学校の教員勤務実態調査が公表されました。先生たちの労働時間などの実態について結果が出ています。小中それぞれ約400校、小学校教員8,951人、中学校教員10,687人が回答した大規模な調査です。…

50年前から変わらないもの:ポールマッカートニー・吉永小百合・学校の先生の時間外手当

NHK朝ドラの「ひよっこ」を楽しみに観ています。 ちゅらさんと似ているなと思っていたら、脚本家の方が同じだったんだ~。今回の舞台は茨城県(ついに!)の田舎。ときは1965年。うちの親父と主人公は同世代(2歳ちがいぐらい)だわ、ビートルズの話が出て…

【忙しい学校 どうする?】掃除の時間は本当に必要?

学校は忙しいからと言って、なんでもかんでも、やめろ、省力化がいいとは思わないのですが、さすがに過労死ラインを超えて働く人が多い小中高の実態を見ると、①やめる②減らす③くっつける(既存のものを統合する、あるいは新しいものを純粋に追加するのではな…

【忙しい学校 どうする?】給食費はだれが集めるか?

4月19日に小田原市の小学校で給食費120万円あまりが集金作業中に盗まれた、というニュースを見ました。そこで、今日は、タイトルのとおり、給食費はだれが集めるのがいいのか?について考えてみたいと思います。 news.tbs.co.jp この事件で見える、学校の…

防災頭巾で子どもを守れるの?

今年から、子どもの小学校のPTA活動にも少し関わっています(副会長やってます、どこまでお役に立てるかはわかりませんが)。 PTAの会議である保護者の方から、こんな内容の話がありました(ぼくが記憶している範囲なので、若干ニュアンスなど違うところもあ…

全国学力テストの大きなギモン4点

今日は全国学力・学習状況調査が行われました。小中の約3万校、200万人の子どもが参加する一大国家プロジェクト。今回は10回目。エビデンスを収集して、教育政策や学校運営、授業改善に活かすということはとっても大事だと思います。その意味で経年比較や専…