妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

2022年、感謝と振り返り

今年もあと数時間。ほんま、はやいですね。いま、一番下の子を寝かしつけたあと、紅白見ながら(上の子たちが騒がしいなか)書いてます。ざっくり率直に、この1年を振り返ってみます。

 

この1年でよかったことのひとつが、かなり教育現場(学校や教育委員会など)を訪れて、お話を伺えるようになったことです。新型コロナの影響はまだまだ続いているとはいえ(ほんま長いですね)、たまに飲み会などもして、最前線でがんばられている方々の本音を少しでも伺える時間は、とてもうれしいです。

 

ぼくは講演や研修講師が多くて、アウトプットが多めになりやすいので、インプットできる機会はとても大事です。オンライン研修などもすごく便利で、いいところも多々あるのですが(保育園の送り迎えなども行きやすいし)、雑談したり、取材したり、気楽にまじめな話をしたりする、インプットの時間がとても少ないのが最大の難点です。ぼくが主宰するオンラインの勉強会などではなるべく双方向性も大事にしていますが、対面の良さも実感した一年でした。

 

お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。2023年も楽しくおしゃべりしましょう。

※写真は先日訪れた鳥取にて。コナン好きなんで。

 

一方で、全国各地でうかがったのは、教員不足、講師不足にすごく困っているという話であったりで、教育現場の現実は、ますます厳しくなっているのも、肌身で感じています。詳しくは東洋経済への寄稿などに書いていますので、よかったらご覧ください。

toyokeizai.net

 

2020年に『教師崩壊』(PHP新書)を書いたときに、教員不足やものすごい長時間勤務の問題などを含めて、「ティーチャーズ・クライシス」と名付けたのですが、ここで述べた危機がますます顕在化、深刻化しています。2022年は「ウェルビーイング」という言葉をあちこちで聞くようになってきましたが、教職員のウェルビーイングなくして、子どもたちのウェルビーイングは高まらないと思います。

 

こうした中で、自分の力不足を、以前に増してひしひしと感じる日々です。ふだんは、かなり楽観的な性格ですが、正直、気が沈みそうになるときもあります。しかし、これほど複雑にもつれてしまった問題が簡単にいかないのは確かですし、医療・社会保障や防衛にどんどん予算が取られてしまう時勢で、教育や子どもへの予算は相変わらず厳しい日々ですが、自分のできることをもっと広げて、深めていきたいと思っています。「あきらめたらそこで試合終了ですよ」(スラムダンク)。

 

なんか宣伝みたいになってもいけないかもですが、2016年に大企業を辞めて独立したあと、毎年1冊、2冊は本を出したいと思ってきました。2022年も1冊出せました。工藤祥子さんとの共著で『先生を、死なせない』です。教員の過労死等の事案をたくさん読み込んで、分析整理した本です。正直、とても重い本だと思いますし、ぼくの本の中では売れている冊数は少ないほうですが、自分にとっては、すごくすごく大切な一冊です。できれば、管理職研修とかのテキストにしたいと思っているんですが、どこかの教育委員会さん、やりたいところあれば、お気軽にご相談ください。

 

 

いまも2冊の本を書いている途中です。原稿お待たせしておりますが、2023年もどんどん書いていきたいです。本を書くのは、ぼくにとって、インプットとアウトプットを循環させることでもあります。あと肝心なのは、この内容を多くの現場でどう活用してもらえるようにするかですね。

 

日々の生活としては、読書量が減っているので増やしていきたいというのがひとつと、家事育児は多少はマシになってきたかなと思うのがひとつですかね。一番下の子が2冊で、めちゃかわいいです。イヤイヤ期でもありますが、上の子たちもよく面倒みてくれます。週末のルーティーンは、横浜の動物園や江ノ島水族館で散歩することです。ぼくの運動不足解消によく付き合ってくれています。

 

この1年、たいへんお世話になった多くの方に感謝申し上げます。自分の好きなことばっかりやっている自己中な感じですが、今後ともよろしくお願いします。