妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

テルマエ・クサツ~

今日はうっかりひな祭りを忘れかけていました、ぽかな私ですが、週末、群馬県草津温泉にて家族でリフレッシュしてきました。古代ローマ人が現代にタイムスリップして日本の銭湯文化に感銘を受ける漫画、テルマエ・ロマエの映画も、来月2が公開になるらしいですが(1はかなり面白かったです)、まさに日本の銭湯と言えば、ここ草津を見ずして語れません!(なんて今回初めて行ったばかりなのに言ってみる。)

関東の横綱、日本1と言う方も多いのもうなづけました。まず泉質がすばらしい。湯量がすごいので、かけ流し100%はうれしい、それに源泉のいくつか種類があって、外湯めぐりが楽しいです。強酸性の湯は、好みが分かれるようですが、湯治という意味ではやはり効能抜群な気がいたしました。(→美人の湯系はアルカリ性なので、草津はあまり向いていないかも。ただし草津周辺にもアルカリ性の湯もあるらしい。)

しかも、無料で入れる外湯もありました。ほんとは住民の方が入るところにご一緒させていただき、地元のおじいちゃんらと風呂につかりながら雑談するのが最高なのですが、観光客が多いので、なかなかそうはいきませんでした。住民向けのみの湯も多いようです。手元の資料によると、草津では共同浴場が18か所あって、観光客も入れるのは4か所とのこと。(あとは旅館とか、草津周辺の地域をめぐることになります。)

ちなみに、小さな子連れでは、無料のところはたいがい熱めなので、ちょっと上級者向け。うちは白旗の湯に4人の子どもと入ろうとしましたが、2歳児は無理でした。。。(5歳の次女は真っ赤になりがら入ってました。さすが日ごろ僕の銭湯好きに付き合っているだけのことはある。)

白旗の湯は源頼朝が見つけたとかいう由来もあり、歴史ファンとしては入って満足度高い湯でした。ちなみに、無料の銭湯では、お風呂とつづきに脱衣所がある(というか両者の境界があいまい)ので、実は子連れにとっては、自分が湯につかりつつ、着替え終わった後の子どもを近くで見ていられるなど、メリットもあるのです!しかも、無料のところは、狭い分距離も近いし、観光客も通の方が多いので、どこの湯が熱めでよかったとか、おすすめはどこだとか、知らない人とも仲よくなりやすいです。地蔵の湯もよかったです。

有料のところと言っても、大人500円、子ども300円程度なので、他の温泉よりもよっぽどリーゾナブル。うちは、草津の定番らしい西の河原公園(でっかり露天風呂が有名)と御座乃湯に入りました。(1日半の旅でけっこう入りました。)御座乃湯は湯畑すぐ近くで便利なところにあり、少しぬるめの湯もあること、シャンプーなど洗い場がちゃんとしていていること、入った後牛乳などを飲めることなどがよかったです。

◆御座乃湯で入った後、定番のビン牛乳。ちょうど一番下の息子の写真がぶれてますが。


しかし、なんといっても、今回僕が一番気に入った湯は、尻焼温泉です。ここは草津から少し離れているので(車で20分くらいだったかな)、草津温泉とは違いますが、地元をよく知る方に案内いただき、知る人ぞ知る的な温泉に入れました。

尻焼温泉で雪見風呂。



ここは、温泉といっても、ふつうの川です。一応、手前側に岩で囲った湯もありますが、向こう側に川のほうに入るのが通だと聞いたので、両方入ってきました。この写真で伝わるかわかりませんが、川なので全体的にはぬるめですが、ところどころに温泉の湧き出るスポットがあり、ちょっと熱いです。川の中でお尻をアチッてなるから、尻焼だとか。ほんまかいな?

ここは文字通り、天然温泉です。他のブログなど見ると、水着で入る方も多いらしいですが、やっぱりそれでは温泉は堪能できませんよね。冬場でしたから貸切状態で、タオルもほっといて入ってました。脱衣所もあってないようなものなのだし、苔や藻でぬるぬるしています(ほんと川で泳ぐとの同じ感覚です)ので、女性には向きませんが、現代文明のない時代の人はこんな感じで温泉を楽しんでいたのかなと、感慨にふけることができ、最高でした。特に僕は最近古代ローマにはまっているのですが、古代ローマ人は日本人と同様、大の銭湯好き。皇帝が市民の人気取りのために公衆浴場を整備したなんて話もざらです。ローマ人の風呂もこんな川を利用したのもあったのかなあと感じながら堪能しました。

また、ほんと自然の山の中、お猿さんが一緒にいても不思議でない世界ですから、人工にはない野天の醍醐味と言いますかがありました。今回は雪見でしたし。あ~、日本酒もっていけばよかったと思いましたが、川のなかは180センチ近い僕でも足がつかない場所もありますから、酔っぱらうと危険ですね~。

とくに今日の記事はなにか言いたいことがあるというものではないのですが、人間と一緒で、それぞれの味、あるいはクセのある温泉が多く、多様性のある地域でしたね。