妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

2015-01-01から1年間の記事一覧

(読書ノート)ラオスにいったい何があるというんですか?

村上春樹さんの最近出たばかりの新刊、『ラオスにいったい何があるというんですか?』。これは紀行文で、フィンランド、トスカーナ、熊本など、彼が訪れた旅先のエピソードをまとめたもの。あの『ノルウェイの森』を書き始めたというギリシアのミコノス島に…

(読書ノート)平山優『真田信繁』

来年の大河ドラマは真田丸ということで、とっても楽しみです。本屋さんには真田信繁(幸村)関連がすでに盛りだくさん!さて、どれを読もうか、迷っていたのですが、こちら、平山優『真田信繁』。発売されたばかりですが、おもしろくて一気に読みました。真…

(読書ノート)職業としての小説家(3)学校について

村上春樹さんのエッセイ『職業としての小説家』。今回取り上げる章は「学校について」。学校関係の方はもちろん、保護者の方にも一読おススメしたい章です。自身は学校の勉強があまり得意ではなく、むしろ嫌いなことも多かったと回想する村上さん。次のよう…

★本が完成!『変わる学校、変わらない学校』

先日も少しお知らせしましたが、今度本『変わる学校、変わらない学校』を出せることになりました。<概要>「変わる学校」と「変わらない学校」。学校づくりがうまく進む学校と停滞する学校との差はどこにあるのか。“チーム学校”にも不可欠な、学校の組織力…

急な呼び出し電話、のち元気な娘、のち生姜焼き、のち夜の新幹線

今日はなんだか、たくさん電車に乗っています。今も東北新幹線の中ですが、のぞみ700系よりは、PCするにはかなり揺れるような気がします。今日は、小1の次女がお腹痛いということでお昼前に学校から呼び出し。妻も都内で仕事中で、こまっていたところ、妻が…

★本を出します★ 『変わる学校、変わらない学校―学校マネジメントの成功と失敗の分かれ道』

かれこれ5年前くらいから考えていたんですが、こんど学校マネジメント本を出します。タイトルは『変わる学校、変わらない学校』。10月中旬ごろには書店、ネットで買えるようになりそうです。学校教育をどうしたらもっとよくできるのか?みんないろんなこと…

(読書ノート)大田堯・寺脇研が戦後教育を語り合う

戦後70年のこの夏に読むのに、なかなかいい本だと思います。「大田堯・寺脇研が戦後教育を語り合う」はタイトル通り、教育学の大家にして、戦前の教育を肌で知る世代(現在97歳でしょうか)の大田先生と、ゆとり教育や生涯学習を広げたマスター文部省の寺脇…

立ち会い出産で、夫を鍛えよう

こんにちは~。実は、うちの嫁(強妻)のブログ(主に、胎教の話や妊婦さん向けのケア、子育て法など)は、僕のと比べるとページビューがいつも10倍以上あり(そもそも登録読者数が違い過ぎる・・・)、悔しい思いをしております。みなさん、引き続き応援…

(読書ノート)教育という病―子どもと先生を苦しめる「教育リスク」

必読の書などとエラそうに言うつもりはないんだけど、内田良先生の先日出たばかりの新書『教育という病―子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』は、教職員や保護者にはほんと強く、おススメです。正直、読むのはかなりしんどい一冊。内容はむずかしくありま…

学校マネジメントの講演@近江八幡

今日は滋賀県の公立小中学校の事務職員さんの研修会に呼んでいただき、ちょっとした講演をしました。最初に、ある学校の実際の経営計画をみんなで読んで、どんなところがよいか、またどんなところが要改善点か(伝わりにくいかなど)を軽くディスカッション…

めんどうな家事は仕事モードでやる

新年おめでとうございます。正月モードももうお終いで、明日から仕事はじめな方も多いことでしょう。うちは、と言えば、帰省していたときはかなりラクだったけれど、洗濯ものはたまっているわ、子どもは毎日動き回るわで、すでに十分仕事モードです。◎初詣に…

(読書ノート)ヒストリエ

やっと出ました。岩明均さんの歴史マンガ「ヒストリエ」。1~2年に1巻しか出ないので、これを機に改めて1巻から読み返しました(最新刊は9)。読みごたえ十分な作品です。このままいくと、終わるまで何年かかるんだ!!という感じはしますが。。。本書…

(読書ノート)学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

言わずと知れたベストセラー、もうすぐ映画にもなるそうですね。坪田信貴さんの『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(タイトル長い・・・)は、とても面白いし、子育てや学校教育のことを考え直すヒントがたくさんありま…

教師の学歴と生徒の学力との関係

こんにちは。新年度になり、心機一転ですね。これからもよろしくお願いします。僕は先週後半にかぜをこじらし、数年ぶりに高熱でアタマがぼけーとなることもあったのですが、今日は、やっと本なども読む気力が回復してきました。著者のがんばりや成果には敬…

(読書ノート)戦国武将の明暗

戦国時代好きなので、新書などで読みやすい新刊が出るとかなりの頻度で買ってます。本郷和人先生の『戦国武将の明暗』本月出たばかり。本郷先生と言えば、マンガ「センゴク」のアドバイザーや大河ドラマ平清盛の時代考証などもなさっていました。既存の通説…

(読書ノート)残念な教員―学校教育の失敗学①

ちょうど今は卒業式シーズン。先生たちに感謝で涙というシーンもあれば、ああやっとオサラバできるぜ~的な方もいることでしょう。さて、林純次さんの「残念な教員―学校教育の失敗学」は、小中高校の教員の問題点を浮き彫りにして、自身の授業法などを紹介し…

(読書ノート)かくかくしかじか

東村アキコさんの『かくかくしかじか』がマンガ大賞2015をとりました。そしてその発表の今日、最終巻(5巻)が発売というすごいタイミング。かくかくしかじか 1/集英社¥802Amazon.co.jp本書は東村さんの自伝マンガとされています。うちは夫婦でかなり東村…

(読書ノート)佐藤可士和の打ち合わせ

どっぷり250ページ、打ち合わせについてアツく語る本、「佐藤可士和の打ち合わせ」はかなり楽しいし、有益です。ほんと日本のサラリーマン(とくにサービス業、行政や学校も含めて)はどれだけ、”おもろくない”打ち合わせに時間を使っていることか?という問…

(読書ノート)関ヶ原合戦の真実

これだから、歴史のお勉強はタイヘンだ。自分が史実だと思っていたことが、フィクション(=作り話)に過ぎなかった、と言われるのだから。白峰旬さん(歴史学者)の『新解釈 関ヶ原合戦の真実』は、関ヶ原合戦の虚実について解説した本だ。本書の帯がうまく…

(読書ノート)サラバ!

直木賞をとって今もっとも売れている本のひとつ、西加奈子さんの『サラバ!』は、僕にとって、とても好きな一冊となった。本、ましてや小説なんて、読者によって様々な楽しみ方、読み方があると思うけれど、この作品は、日本人のクセをよくあぶり出している…

検索より探索

先日地下鉄の車内広告で、”検索に疲れていませんか?””検索より探索!”という文句があって、うまいこと言うなあと思った。たとえば、職場で飲み会の幹事になったとき、あるいは彼氏・彼女とデートするとき、たいていの人はグルメサイトを検索して、点数をチ…

家事の見える化、やってみなはれ

実家暮らしのときは家事なんてほとんどやらなかった甘ちゃんだったのに、それも今は昔。子ども4人いると、洗濯は毎日まわして追いつかないし、部屋は3分で崩壊する次第。最近妻が仕事をかなりできるようになってきたこともあり、ついに、家事・育児のタス…

(読書ノート)スペードの3

小説なので、ストーリーについては読んでのお楽しみ。朝井リョウさんの『スペードの3』は間違いなく、おもしろい。書評の中には、よくぞ女心を(男性の著者が)ここまで表現してくれた!というものもちらほら見かける。そういう読み方もいいかもしれないが…