かれこれ5年前くらいから考えていたんですが、こんど学校マネジメント本を出します。タイトルは『変わる学校、変わらない学校』。10月中旬ごろには書店、ネットで買えるようになりそうです。
学校教育をどうしたらもっとよくできるのか?みんないろんなこと言うけど、国でも地方でも現場でも、さまざまな試行錯誤はあるけれど、もっとも根深い課題ってなんだろう?というところを考えて書きました。学校の組織力、マネジメントのポイントや具体的な取組例を、か~なりかみ砕いて解説しております。
管理職の方にはもちろん向いていると思いますが、通常の教職員の方や学校教育をよりよくしたいという思いのすべての方へ。以下に、主な内容(目次から抜粋)を紹介します~
<概要>
「変わる学校」と「変わらない学校」。学校づくりがうまく進む学校と停滞する学校との差はどこにあるのか。“チーム学校”にも不可欠な、学校の組織力を左右するマネジメントの本質をあぶり出す。
<目次と主な章節>
第1章 イントロダクション ―学校教育の悪循環と好循環
■カルロス・ゴーンが見た風景は、学校と重なる
■学校に夢と元気はあるか?
第2章 学びのプロとしての教職員と学習する学校
■創造的な場としての学校
■“学ばない”教員
■課題山積の学校が変わっていったストーリー
第3章 組織になりきっていない学校
■わかったようでわからない「組織マネジメント」改革
■学校はまずいラーメン屋か
■学校における「マネジメント」とは
■データから見える、学校の組織力の実態
第4章 学校づくりの成功と失敗の分岐点
■組織マネジメントの3つの要素
■空疎な目標
■相互不干渉な職場
■“先生もつらいよ”とは言えない
■組織マネジメントがうまくいかない典型例
第5章 「多忙化」から日本の教育が見える
■「多忙化」と「多忙感の増幅」は何に影響するか
■半数近くがとても疲れている職場
■多忙化に拍車をかける悪循環
第6章 組織力を高めるデザインと実践 ①到達目標の共有
■到達目標の共有は、情報の共有と思いの共有から
■スターバックスはコーヒー店ではない?
■個人の目標管理よりも、組織の目標管理から始める
■扇の要の戦略
■めざすのはベクトルの一致ではなく、ベクトルの“和”
第7章 組織力を高めるデザインと実践 ②プロセスの設計
■プロセスの設計とは何か
■授業改善という“本丸”から逃げない
■ルーティーン業務を軽視するな
■取組の重点化よりも、課題の重点化が先決
■家庭や地域にできることを含めて設計する
■学校のやらないことを決めるということ
■子どもも教員もわくわくする授業-異種のものを組み合わせることから
第8章 組織力を高めるデザインと実践 ③チーム・ネットワークづくり
■チーム・ネットワークづくりとは何か
■教職員間の協力関係が重要なのは国際的な常識
■「ピア・レビュー」から始める
■なぜ事務職員等との「チーム学校」が重要か
■地域課題にチャレンジする学校
■学校づくり×地域づくり×人づくり