妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

会社を卒業して、学び続ける学校づくりにより取り組みます

みなさん、こんにちは~。近況報告で、今日6月30日をもって約12年間お世話になった野村総合研究所を退職しました。在職中(霞が関へ出向していたときも含めて)多くの方に支えていただき、本当にありがとうございました。

正直申し上げて、とてもいい職場で、鍛えられるし、自由さはあるし、やりがいのあるしごとも多かったです。”卒業”動機としては、より集中してチャレンジしたいものができた、ということです。

今後のことは、まだまだこれから具体化していく部分も多いのですが、フリーな立場で、教育関連のセミナーや学校や行政への支援を行っていく予定でいます
(個人事業主で当面はいく予定で、軌道にのれば法人化も考えています)。いままで通り、フットワーク軽く、いろいろな方のお話を聞きながら、自分のお手伝いできることをしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。全国どこでも行きますよ~。

「学び続ける学校づくり」をしごとにしたい

以下、ちょっと理屈ぽっくなりますが、自分の中のミッション・ビジョンの話を。「ごくフツーの学校で、学び続ける学校づくりを進める」、「先生たちの学びの場をつくる」ということに関心をもっています。

なぜそう思うのか。みなさんは、学校(主に小中高にしましょう)について、どんな印象をおもちでしょうか?

課題や懸念材料をあげだすと、かなりたくさん思いつくのではないでしょうか?

  • 学校の勉強は本当に社会に出てから役立っているの?
  • 社会の変化にも対応した新しい教育やカリキュラムにシフトしていくべきでは?
  • いじめ問題は大丈夫?
  • なんか子どもたちが昔にくらべて元気ないような気がする
  • 子どもや家庭の貧困問題が深刻化
  • 教職員が多忙化にどう向き合う?
  • 大量退職・大量採用の時代、若い先生も増えている中で、大丈夫?
  • 地域の中のつながりが薄くなるなか、学校にも大きな期待が? などなど

これ以外も”○○教育”というがたくさん出てきていることが象徴するように、学校にはさまざまものが期待され、あるいは批判的な目線で見られています。

そんななか、全国4万校近い学校がある中で、いっぺんに劇的に変わることは考えにくいですし、子どもを相手にしている以上、少しずつ見直して、改善していくのが現実的だと思います。この意味で、学校改善だけではなく、いわゆる学習する組織になるという意味も強いのですが、「学び続ける学校づくり」という発想はとても重要だと思います。

また、どんな教育がよいか、正解がないことや先行きが不透明な中で、実践していく必要も高まっています。例えば、10年~20年先、AIや人工知能に今の労働力人口の約半数が代替される可能性があるという時代、「キャリア教育」といっても、何をどうしたらよいのか、そもそもキャリア教育は何をねらっているのか、それがどのようなプロセスでどの程度達成できているのかなどを、真摯に考えて検証していく必要があります。要するに、いろんなところから学び(ときには”まねる”ことも含めて、学校の先生はそれが苦手な人が多いですが)、試行錯誤していくシーンが多くなります。

先生になったとたん、子どもたちには勉強しましょうと言っておきながら、自分の学びがおろそかになるとすれば、もったいない(忙しいことや動機付けする仕組みが少ないなどの事情はあるとはいえ)。”教師は「教える専門家(teaching profession)」であると同時に「学びの専門家(learning profession)」でなければならない”というのは、佐藤学先生(教育学者)の言葉。


と、、、以上の問題意識からの発案なのですが、かなり見切り発車でして、教員向け支援サービスなどは市場となっていないので、はたしてブルーオーシャンなのか、あるいはニーズが小さいのかは、僕自身、試行錯誤のまっ最中です。

それから、一番は学校関係にフォーカスしていますが、もともとパブリックマネジメントが得意で地域関係の仕事も多かったので、周辺も開拓していきたいと思っています。

 

本を書くとき感じた”ワクワク羅針盤

旺季志ずかさんの『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』という小説(兼自己啓発本)の中で、どの道を選ぶか迷ったときは自分の心の中の”ワクワク羅針盤”をたよりに、というシーンがあるんですが、僕にとっても近い実体験があります。今日、会社で大変お世話になった方には簡略ですが、メールしまして、その一部はこう書きました。

ちょっとした本を少し前に書きました
(「変わる学校、変わらない学校」というタイトルです)。
仕事を終えた後や休日は子守り(4人います)の後で、
スタバやファミレスにこもって作業しましたが、
ふしぎとあまり負担に感じませんでした。
そのときに、自分として学校教育にもっと集中して取り組んでみたいな、と感じたのが、今回の一番のきっかけです。

長くなりましたが、というわけです。引き続き、みなさんには教えていただくことや応援・サポートいただくこともさらに多くなる予感もしますが、今後ともよろしくお願いします。今日の写真はとりそびれたので、下は近所の高校にてプロの写真家の方に撮っていただいたものです~

 

f:id:senoom:20160630211309j:plain