今日は、文科省主催の学校マネジメントフォーラムというシンポジウムが神戸であって、行ってきました。事例発表への助言者ということで、ちょっとしたコメントを、遠慮なく(笑)。発表者も、聞きに来てくださった方も、みなさん、頑張られている方が多くて、とてもよい刺激になりました。
あいかわらず、久我先生@鳴門教育大学のお話はビシビシくる素晴らしいものでした。来月は、東京でもマネジメントフォーラムがありまして、ぼくも講演+事例発表へのコメントをいたします。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/uneishien/detail/1394038.htm
このシンポジウムもとてもよかったですが、今日はぼくにとってすごくうれしかったことがあと、2つもあります!
ひとつは、前から行きたいなと思っていた、天空の城、竹田城に行けたことです。しかも、天候、コンディションは最高で、絶景中の絶景でした~。ぼくのフェイスブックで写真と15秒の動画をアップしています。
ほんとうに雲の上にいるような気持ちになります。昨日、兵庫県の但馬地方(但馬牛がめちゃうまです!)で事務職員研修会があって、その近くだったこともあり、ある事務職員さんに連れていっていただきました。朝6時から車を走らせていただき、ありがとうございました。
もうひとつは、闘病中のある学校事務職員さん(Mさんとします)と1年ぶりにお会いできたことです。Mさんは、以前研修会で呼んでくださった縁があり、その後もときどきメールなどでやりとりが続いています。
ちょうど1年前に研修会があり、そのときは普段通りだったのですが、その後、病気が見つかり、いまは休職されています。
今日は早朝竹田城に行って、午後は文科省のフォーラムに行って、そのあいだに1時間弱ほどだけですが、ちょっとだけお見舞いがてらお話できました。
薬の副作用もあるので、おそらくたいへんつらい思いもなさっているのでしょうが、「わたしが休んで、臨時の職員さんが来てくれているんですけど、何かと心配で」と、職場の心配をされているのが印象的でした。また、学校事務職員の処遇や職場での立場がまだまだ弱いところも多いことについて、「わたしらの(ベテラン世代)がしっかり仕事してアピールしてこなれなかったせいかも」、ともおっしゃっていました。
やはり、このあたりが職人気質と言いますか、仕事への誇りを感じるところです。
とても冷たく、ドライに言ってしまえば、たいていの職場は、企業であれ、行政や学校であれ、その人がいなくても、残念ながら職場は回っていくのです。代替要員が来ますし。あのスティーブジョブズだって、いなくなったあともアップル社はちゃんと続いています(かつてのような革新性を続けられているかの議論はあるとしても)。
とはいえ、同時に、使命感と言いますか、もっと職場をよくしたい、とか、わたしも世の中にちょっとでも役立ちたい、という気持ちはとても大切だと思います。重い病気で大変だろうのに、仕事や学校のことをよく気にかけておられるMさんの姿を見て、うまく言えませんが、どうでもいい、休めてよかったと思えるような仕事ではなく、やれてよかった、やりがいがある、と思える仕事をぼくも続けたいなと思いました。
はなはだ月並みな言い方かもしれませんが、人間、無理を重ねてはいけませんが、できるときに、できることをする、自分の力は、大海に一滴を落とすほどの、ほんの小さな影響かもしれないけど、何かの行動をしていくということが大切だなと思います。
帰りぎわに「会いに来てくれて元気がもらえた」とMさんに言ってもらえたのが、うれしかったです。ほんのちょっとした行動だったのでしょうが。もう少し元気になったら竹田城めぐりをご一緒したいです。