妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

2020年の大学入試改革で本当に大きく変わるのか?

2020年に大学入試センター試験が廃止され、新しい共通テストに切り替わる。これは学習塾や予備校の存続にかかわる大きな改革だ、受験生を控える子をもつ親や高校生も普通の塾通いのままでよいのか考えておくべきだ、という論調もたびたび目にするようになっ…

”〇〇は参考にならない”は自分のなかで禁句にしたい

最近いろんな研修や講演の場で、事例の紹介をしたり、あるいは事例発表から学ばせていただく機会が多い。「神は細部に宿る」と言うが、やはり具体的なところを聞くことで、より明確に重要なポイントを考えられ、なるほどと思えることは多い。 一方で、「いい…

大河ドラマ真田丸から会議の仕方をまなぶ

昨日の大河ドラマ真田丸は、合戦などの派手なシーンはまったくなかったが、これまででもっとも見ごたえのある回のひとつだった。大坂冬の陣の直前の軍議、作戦会議を描いたもの。脚本の三谷幸喜さんは、清須会議で小説と映画を出してしまうほどの会議好き。…

(先生方へ)たまには1人称で考えてみる

昨日は文科省の学校マネジメントフォーラムがありました。テーマは学校の多忙化にどう向かうかや業務改善です。行政説明から実践発表まで、会場からの熱意と参加意欲も高く、とても盛り上がりました。 僕のほうからも「学校における業務改善の要諦―なんのた…

『変わる学校、変わらない学校』の読書会(自主ゼミ)やりたい人~!?

こんにちは。今日もこの後、保育園を迎え行って、夜ご飯をつくりますが、最近はまっているのはチンジャオロース。今日はちゃんと家を出る前に、豚肉をたれに付け込んできましたので(たれは僕の場合、醤油とみりんがメインで、ソースや中華スープは炒めた後…

学校をよりよくしたい人たちのための書評サイト、Books for Teachers

こんにちは。先日、学校をよりよくしたい人たちのための書評サイト、Books for Teachersを始めました。ビジョンとしては、先生や学校教育に関心のある方たちのために、本の紹介や情報交換を通じて、学びのきっかけにしたいという思いがあります。 新聞・雑誌…

学校の連携パートナーとしての青年会議所

少し時間がたってしまいましたが、先月末に北海道釧路に行ってきました。涼しいし、秋鮭の時期。やはり、北海道はおいしかったです。意外にも釧路はそば文化だそうで(ラーメンは札幌のほうですね)、市内に何件もお蕎麦屋さんがあります。写真の2枚目は蘭切…

10/28の学校マネジメントフォーラムとその前後

前にもお知らせしましたが、文部科学省で学校マネジメントフォーラムというのがあります。2回あって、第1回は10月28日(金)の午後です。妹尾もプレゼンしたり、いらした方の相談になるべくのったり(シンポジウムの終了後もしばらくホワイエで歓談できそ…

村上春樹『職業としての小説家』は考えさせられます

村上春樹さんの『職業としての小説家』がもう文庫になったようで、本屋で平積みになっていました。僕は単行本で読みましたが、とても印象に残った本のひとつです。村上春樹小説は好き、嫌い分かれると思うのですが、このエッセイ集は、ハルキストも嫌いな人…

まだまだ子守りは修行中

今日はちょっと愚痴っぽいけど、日記。この週末は、一番下の5歳の保育園の運動会がありました。どうもうちの子たちは運動会の練習が嫌らしい。次女のときもそうでした、この次男も、先週は保育園行くのヤダ!運動会なんかイヤとなってました。当日も体育館…

「保健室に通うやっかいな子」に悩む教師へ

朝日新聞の悩み相談のコーナーでのある中学校教師の相談がSNSで話題になっているらしい。「やっかいな問題のある生徒にどう対応したらいいか、ほとほと困っています。」で始まる投書は、保健室に通いがちの生徒のことにイライラする、養護教諭もその子のせい…

研究授業のひと工夫、ふた工夫

フリーになって自由に動ける時間がかなり増えたこともあって、ちょくちょく学校訪問をさせていただいています。講演・研修などを依頼されたときも、この頃は、どこか学校訪問してもいいですか?とお願いすることにしています。 せっかく多忙ななか集まるんだ…

研究指定を受けるからやるのか?

かなり面白い取り組みをいろいろ仕掛けている、ある中学校の校長先生からちょっと聞いた話。教員は「そうした取り組みは研究校がやるんじゃないですか」的な発言をすることがある。まあ、翻訳すると、「うちのようなフツーの学校ではやらなくてよい or でき…

むかしのウルトラマンは深かった~ジャミラと善悪のあいだ

先日、テレビで再放送されていた初期のウルトラマンを保育園の次男と観ました。ジャミラという怪獣が出てくるのですが、これが実は怪獣ではない、というんです。 ウィキペディアが的確に要約してくれています。 元々は、宇宙開発競争の時代に某国が打ち上げ…

ある小学校教師の日常

今日ななめ読みした本にけっこう興味深い、ある小学校教師の日常が綴られていた。 ・9:00 1時間目スタート ・9:45 保護者からの電話にかけなおす ・10:45 保護者からのメールをチェックする。欠席している子どもの保護者から、欠席理由を知らせるメールが…

10月28日は学校マネジメントフォーラム

お知らせです!来月28日に文部科学省の学校マネジメントフォーラムというシンポジウムがあります(第1回は東京)。テーマは学校の多忙化対策、業務改善、それから事務職員のマネジメント参画あたりが主眼となっています。遠野市、京田辺市、横浜市から実践…

大河ドラマ真田丸を楽しむために~関ヶ原の戦いの深層

大河ドラマ真田丸が面白い。主役も、敵方も、脇役も、愛されキャラがそろっている。みんな、時には悩み、失敗し、騙したり騙されたり。たいへん人間味ある描き方が、エンターテイメントでありながら、当時の人は案外、今の人とそう変わらないのかなという共…

朝ドラ「とと姉ちゃん」の戦略論(2)戦略とやっていることの一貫性

前回の記事に続いて、朝ドラ「とと姉ちゃん」の舞台となっている「暮らしの手帖」のヒットの背景について、ちょっと考えてみたいと思います。 読者に真に役立つ雑誌になるための戦略眼 「暮らしの手帖」がベストセラーになり、現在まで半世紀以上発行し続け…

朝ドラ「とと姉ちゃん」の戦略論(1)何のためのものか?

こんにちは。ここのところすっかり更新が滞っていましたが、うちの小学生3人の夏休みも終わり、(僕の)時間も増えましたし、いろいろ再開します。 もう9月で、もうすぐ終わってしまうのですが、NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」をとっても楽しみに子どもたちと…

言われたら当たり前のことも3つくらいで整理する

夕食をつくる前に、ちょっとだけブログ書いておきます。積読が(順調に?)たまってきていますが、地元の逗子図書館に行ってみたら、けっこういい本がたくさん置いてありました。自分の本棚とかぶるものも多くて、これは買わなくてよかったかも、と思うとき…

ハーバードの戦略教室からのヒントー学校の経営計画を見直す視点

猛暑が続きすぐにアイスが欲しくなる今日この頃です。連日オリンピックを見て、アツい思いを少しおすそ分けしてもらっている気もします。 先週ふるさとの徳島には帰省したこともあり、今年のお盆は自宅付近でゆっくりしています。子どもたちだけ、妻方のじい…

”チーム学校”のなかでの”多様性”の意味

この7月の最終週は、学校の教職員の方向けの研修続きでした。滋賀、三重、徳島と、各地でアツい方とお話し、また出会いもあり、とてもいい時間になりました。運営の方、参加者の方々、お礼申し上げます。写真は徳島の実家のスイカです~ 各地で主催者は違っ…

☆ふるさと徳島で学校向け研修とオムライス

昨日から子どもたちの夏休みがスタートしました!恐れていたことが。。。。保育園は夏休みなし、給食ずっとありなのですが、小学校はそうはいきません。うちは3人が小学生、学童保育は行きたくないということなので、いろいろやりくりが必要です。僕は料理…

ホタルごっこと「変わる学校」の書評、感想

おはようございます。昨日は子どもと一緒に9時に寝てしまい、今日はとっても早起きしました(2時半)。昨夜、一番下の子(4歳)と近所を探索し、カブトムシがいそうなクヌギの木に蜜を塗っておいたので、夜中はその確認に。 結果は残念ながら、カナブンだけ…

「本当の学校事務の話をしよう」お金の流れから学校教育を見る最適な一冊

学校教育について、世の中には、ほんとたくさんの論調がある。子どもたちにもっとこんな教育を受けさせたい、今の教育のままじゃダメだ、教師はもっとしっかりしてほしいなどなど。百家争鳴とはまさにこのこと(僕もその端くれかもしれない)。しかし、管見…

子どもの個人面談に行ってきたよ

今日は理屈っぽいのは抜きで、日記風です。 夏です。子どもたちは外遊びが楽しい時期で、喜んでます。先週はほたるを探しに行ったり、土曜なんて、朝一に葉山の一色海岸に行き(正確にはモーニングで焼き立てパンがうま過ぎるブレドールの順番待ちの間に)、…

「みんなの学校」が教えてくれたこと

不登校が続いた子、教室にいられなかった子が安心して学習できる学校 先日横浜で映画「みんなの学校」を見てきました。大阪市立大空小学校の1年をたどったドキュメンタリーです。 minna-movie.com 前評判も高かったのですが、実際みて、とてもよかったと思…

会社を卒業して、学び続ける学校づくりにより取り組みます

みなさん、こんにちは~。近況報告で、今日6月30日をもって約12年間お世話になった野村総合研究所を退職しました。在職中(霞が関へ出向していたときも含めて)多くの方に支えていただき、本当にありがとうございました。 正直申し上げて、とてもいい職場で…

(読書)校長のリーダーシップを考えなおす、The Principal

なんとなくよく頼りにされます、マネジメントやリーダーシップ ここのところ、中教審(中央教育審議会)の答申(≒文科大臣への提言)を読むと、ここかしこに、「マネジメント」や「リーダーシップ」という言葉が出てくる。たとえば、こんな感じだ。 「チーム…

「まんがで知る教師の学び」は学びにあふれている

学校教育に携わる多くの方に真っ先におススメしたい 最近ほんといい本がたっくさん出ていますが、現役の教職員の方や学校を応援したいと関心のある方に真っ先におススメしたいものと言えば、『まんがで知る教師の学び』です。本書は、小学校を舞台に、教師が…