妹尾昌俊アイデアノート

妹尾昌俊アイデアノート~ステキな学校、地域、そして人たち

元気な学校づくりと地域づくりのヒントをお届けします!

シュフ目線で見た本気の家庭支援とは?

遅くまで働いていたサラリーマンのときよりは、ちょっとは家事育児を増やしている妹尾です。自称”シュフシェフ”です(あっ、また肩書が増えた~)。長男のお弁当を今日も作りました。エラすぎ!

※ブリの煮つけは昨夜のうちに。黒豆は出来合いものを入れただけ。アスパラをゆでた湯で、そのままウィンナーをゆでる。卵焼きは小5の長女作。

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ところで、国会では、いま、「家庭教育支援法案」というのが検討されているそうな!?次の記事が、その問題点等についてわかりやすく解説してくれています。

headlines.yahoo.co.jp

一部引用します。

核家族化が進む昨今、国や地域ぐるみで家庭教育を支援することが緊要な課題だという問題意識の上に立ち、自民党を中心に議員立法で法案が作成され、現在は国会提出を待つばかりの状態にある。・・・

広田照幸・日本大学教授は、そもそも法案が前提としている「核家族化が進み、家庭内での親子関係が希薄になっている」などといった現象はまったく事実に反したもので、「思い込みで今の家庭や子供たちを決めつけて、そのうえで法律を改正しようというのが、現状認識で非常に大きな問題」だと指摘する。 

なるほど。昔はよかった系の思い込みって、よくありますよね。たぶん、このイメージの刷り込みにNHKのドラマなども相当加担していると思いますけど。(今回の朝ドラ、楽しみに観てますよ!)

広田先生の指摘についても検証は必要でしょうが、専門家の研究成果等にわたしたちはもっと耳を傾けておくべきでしょう。この件にかぎらず、事実認識があやふやなまま、思い込みで走ってしまう政策というのは少なくありません(ゆとり教育批判とかもね)。

常識的に考えても、いまでさえ、家事は相当の労働です。昔は、洗濯機も、乾燥機も、お風呂沸かすのも、炊飯器も、電子レンジも、掃除機やルンバもなかったのですから、なおさら家事負担は重く、親が子どもをしっかり見れていたなんて思えません。農業が主体で、その分、家に親がいる家庭は多かったのかもしれませんが、家にいる=子どもの教育がしっかりできる、とは限りませんよね、これは今も同じですけど。はい、自分への反省を込めて書いています。

政治家の先生はあまり家事しなくて、このあたりの情景を想像できないのかなあ???

家庭支援や家族のことへの介入に公権力は慎重であるべき、との主張にも賛成です。ぶっちゃけ、放っといてくれって感じもしまうよね。

でも、家庭支援を本気でやるなら、次の4点を検討、議論したほうがよほど生産的だと思います。財源が問題ですが。。。みなさんは、どう思いますか?


1)保育園を増やすことと保育士の待遇改善

要するに、親と子どもを密着させようとするよりは、むしろ一定の時間は離すことを重視する考え方です。育児していると実感できると思いますが、小さい子にずっと付きっきりは、多くの場合、疲れます。一定の時間は子どもから離れたほうが親の精神上よいと思います。子ども同士での学びもできますし。

また、保育士になりたい、続けたいという方を増やすための施策も必要です。

 

2)家事支援やベビーシッターの資格化や利用への経済的な支援

誰にでも子どもを預けられる、留守の家を任せられるわけではありません。やはりそこは信頼関係ですが、なにかしら、公的な機関がこの人は一定の研修などを受けてしっかりしていると保証してくれたほうがよいのでは、と思います。うつぶせ寝での乳幼児の死亡などもありますし。

うちは友人に週3、家事支援をお願いしています。ほんと助かっています。

 

3)給食を夏休み・冬休み等でも提供する

ただし、教員の負担にするのは反対です。財源が問題ですが、通常期より高くしてもニーズはありそうな気がします(いまの給食費は材料費だけで人件費等は市町村負担です)。家計が苦しい家庭には無償にするなど別途支援をすればよい。調理員さんも非常勤職員の方で、夏休み等で収入がなくなるより、いいのでは?

 

4)長時間労働の是正

言わずもがなですが、家庭でとくにお母さんがしんどい思いをしている背景のひとつが、夫の家事・育児が少なすぎるからです。はい、これも自分への反省を込めて書いています。

一番の家庭支援は、精神論や地域で家庭を支えようなどという発想ではなく、17時や18時でしごとを終えて家に帰れる人を増やすことかもしれません。

 

今日はこのへんで。ステキな一日を!

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