≪変わる学校ゼミ≫開講しました!
こんにちは。拙著『変わる学校、変わらない学校』の読書会セミナー(ニックネームは「変わる学校ゼミ」にします)を昨日、東京で開催しました。
年末の日曜の午前中にもかかわらず、30人近い参加がありました。
お茶の水女子大学附属中学校の図書室をおかりしました。おススメの本の並びなどレイアウトも工夫されたステキな空間でした。
もともとは、『変わる学校、変わらない学校』の内容を著者が解説します、参加者ももっと知りたい、聞きたい点をどんどん聞いてください、という場だったのですが、かなり脇道といいますか、関連する話題、本には掲載できていない事例なども加えながら、ポイント解説できたかなと思います。
参加者の方からも、学校づくりやチームとしての学校での悩みやモヤモヤを出してもらい、グループワークのなかで関連する情報提供や助言をしてもらいました。参加者は公立学校(小、中、高)の先生、私立学校の先生、学校の管理職、事務職員、民間で学校をサポートする方、企業で管理職やリーダーを経験された方など、多彩な顔触れでしたので、学び合いになったと思います。
僕からはこんな話をしました。
- 学校を組織あるいはチームとして見たとき、どんな点に注意したほうがよいか
- 変わる学校と変わらない学校のちがいはどこにあるか
- 変わることが目的ではない、ひとつの過程にすぎないが、いろいろ空回りしたり、限られた人(時間も)、モノ、カネという資源を有効い活用できていないのではもったいない
- どのようなことから情報共有や目標共有を進めていくか
- なぜこれを目指すのか、なぜこの子ども像なのか、日々の授業などに何にどうつながるかなどをよく説明できるビジョン、目標になっているだろうか
- あなたは自分の仕事の意味をどう定義づけているだろうか?
できれば、わくわくすること、心が踊った経験を伸ばせることをしたいね
参加者みんなでのディスカッション・対話の時間では、下記のホワイドボードにメモしたような意見も出ました。やはり、みなさん、教職員は個々ではまじめで一生懸命なんだけど、それが学校全体の動きになっていない、学校全体やチームを意識して行動するためにもどうコミュニケーションしていけばよいかなどが関心が強いようです。
また、後半では、よいビジョンってどんなの?どうつくっていくの?というのもテーマになりました。これも、特段魔法の杖がある世界ではありませんが、いくつかヒントになるアイデアは出たと思います。
終了後は、近くのイタリアンでランチ会をしましたが、通常の懇親会とのちがいは、おススメ本を紹介する会にしたことです。自己紹介をしながら、学校づくりにこういうのが参考になったと話してもらいます。別に読書好きじゃなくてもいいんですけどね(映画やドラマでもOK)。ちょうど年末年始にまた積読がたまりそうな予感がする、興味深い本の紹介がいくつもありました。
もちろん、もっと深められる話題や内容もあったと思いますが、限られた時間でかなり濃厚だったのでは、と思います。こんどはさらにテーマ、論点を絞りながら、開催したいなとも思っています。
また、地方を含め、うちでも読書会といいますか、解説付きの研修会やワークショップ研修をしたい、という声があれば、ぜひ開催したいと思いますので、お気軽にご連絡ください。今回の研修では校内研修でできることのアイデアや例もいくつかお話できたし、いろいろ活動が広がるといいなあ。今月27日はふるさと徳島で開催しますし、2月4日(土)には新潟でもやります。どこかで教職大学院の学生の方ともやる予定です。
研修の最後には、この頃僕の研修会ではいつもやっていますが、今後の行動やビジョンを書いて話すというワークをしました。とてもうれしかったのは、ある先生が早速今日、同僚の先生にこんな話をしてくださったことです。
みんなが学び合えるようなコミュニケーションが実現できるよう、
- 自分からこどもの成長に関する具体的な姿の話題を持ち出し、話のタネをつくる
- 先生たちの輝いていた姿や言動を、積極的に発信する
この2つをやっていきたい、と。
次の言葉を思い出します。
すばらしい計画やコンセプトより、行動がまさる。
『なぜ、わかっていても実行できないのか』より